全世界で11億人以上のユーザーを抱え、もっともメジャーなソーシャルメディアとなっている『Facebook』。ついにはメキシコの麻薬密売組織までもが『Facebook』上で組織活動の広報と求人募集を行うようになり、話題を呼んでいる。
メキシコの麻薬カルテルはすべてが悪党集団と見られているわけではなく、ハリケーン被害のあった地域で救援物資を配っているところを『YouTube』にアップするといった広報活動を通じて、市民から一定の支持を集めている麻薬カルテルもあるそうだ。日本の任侠ヤクザと同じようなイメージだろう。
『Facebook』上にいくつかあるメキシコ麻薬カルテルのアカウントの中でも、地元メディアも取り上げる人気者が、『テンプル騎士団』に所属するブロリー・バンデラスさん。彼は「戦って死ね」「社会正義」をモットーに活動する同組織の宣伝のために『Facebook』を活用している。
ご覧の通りのイケメンなブロリーさんは、大量の“ブツ”を積み込んだ車、札束にまみれて幸せそうな顔、完全武装した仲間たちと一緒にパトロールしている写真などをアップし、日々の充実した犯罪活動を『Facebook』で披露している。自分が賞金首であることを誇るあたりは、『Twitter』に問題画像をアップして“やんちゃ自慢”をする日本の若者と同じ心理が働いているのかもしれない。
これほどオープンに犯罪自慢をしている彼らは当然、軍と警察から追われる身なのだが、セキュリティ専門家を雇って特殊な暗号技術を駆使したり、逆に捜査官を拉致するなどして対抗し、巧みに捕縛の網をくぐり抜けている。『Facebook』は彼らの生存報告ツールでもあるわけだ。リア充な犯罪日記がいつまで続けられるのか、少し楽しみではある。
自分以外の仲間の顔には修正を入れてやったりしてて、意外と気の利くいいヤツなのかもしれない。でもよく見ると、拉致してきた人を後部座席に乗せてる写真なんかもあって、やっぱりヤバいヤツ。フォローも「いいね!」もしなかったのは言うまでもない。
画像:ブロリー・バンデラスさんのFacebookアカウントより[リンク]
https://www.facebook.com/broly.banderasbanderas?fref=ts