復活した日本一ウマイとんかつ屋「吉平」が美味すぎたのでまた行った→ 泣いた

  by クドウ秘境メシ  Tags :  

筆者が日本一ウマイとんかつ屋だと信じて疑わない「吉平」(東京都中央区築地4-7-5)。長らく休業していたが、築地にお店を移して営業再開。この事態に、多くのとんかつファンが歓喜したはず。カリスマ的存在といっても過言ではないおいしさだから。

職人としての熟練の経験とセンスを強く感じる

肉質が良いのは言うまでもない。レジェンド級の豚肉・林SPFを使用。しかし、林SPFだけが「吉平」の魅力ではない。その肉質の良さにおんぶにだっこではない。とんかつ職人としての熟練の経験とセンスを強く感じるとんかつが味わえるのだ。

「吉平」の代替えは存在しない

「吉平」が長期休業している間、「吉平」のとんかつが食べられないという悩み(?)を持ち続けたファンは多かったはず。唯一無二のおいしさなのだから、虜になるのも無理はない。「吉平」の代替えは存在しないのだから。とんかつはとんかつでも「吉平」のとんかつが食べたいのである。

ガッツリと「吉平」成分を補給しておきたい

営業再開となった「吉平」に向かった筆者は、リブロース200グラムサイズ(税込3000円)、ライス普通盛り(税込300円)、みそ汁(税込200円)をオーダーした。いうまでもなく感動。

あまりにもおいしかったため、数日後、また行ってしまった。「吉平」に! いや、もう、通い続けるつもりでいる。ずっと栄養分として「吉平」成分が足りなかったのだ。ここでガッツリと補給しておきたい。

ぼーひれ350グラムサイズを食べる

ということで、今回オーダーしたとんかつは、ぼーひれ350グラムサイズ(税込4500円)、ライス普通盛り(税込300円)、みそ汁(税込200円)、大根おろし(税込100円)、マヨネーズ(税込100円)。わさびはオーダーし忘れた。

食べるとジュワッと大量の旨味を含んだ肉汁

あくまで筆者の完全なる感想でしかないが、「吉平」の名物とんかつといえば、ぼーひれだと思っている。奇抜な棒状のとんかつで、食べるとジュワッと大量の旨味を含んだ肉汁があふれる魅力的なもの。

大根おろしとマヨネーズもプラス

今回は、その肉汁埋蔵量MAXのぼーひれを、大根おろしとマヨネーズで食べたくなった。いつもはプレーンからの塩からの少しだけソースという食べ方だが、今回はそこに大根おろしとマヨネーズもくわえたい。

大量の肉汁と衣の融合を堪能

まず、塩もソースもかけないプレーンな状態で食べる。うまい、うますぎる。脂身ではなく、大量の肉汁と衣の融合を堪能。これが実に深い旨味。まるで高濃度の出汁を飲んでいるかのようだ。

ずっと、プレーンなまま食べてもイイが、欲が出てしまう。いろんなテイストでも味わいたいと。

ライスとの調和が素晴らしい

ぼーひれは、ライスにもすこぶるマッチする。ぼーひれの端をライスにのせて、やや多めのソースをかけて、ライスとともに「ガッ!」と食べる。

やっぱり、うまい。というか、最高オブ最高。ライスとの調和が素晴らしい。

実にコク深いテイストを楽しませてくれるマヨネーズ

マヨネーズもかなり良かった。ぼーひれが繊細なテイストなので、そこにパワフルなマヨネーズが合流することにより、マヨネーズの塩味が旨味の存在を強調し、実にコク深いテイストを楽しませてくれるのだ。

脂身がないからなのか、マヨネーズとの共演でもしつこくはならない。むしろマヨネーズの参戦はポジティヴポイントしかない。ちなみに、ぼーひれにたっぷりとマヨネーズをのせて、そこに唐辛子をふりかけても絶品だ。

とんかつをおかずにとんかつを食べる

大根おろしに醤油をかけて、ぼーひれにのせて食べる。旨味が濃く、それでいて後味がスッキリとしたぼーひれだが、そこに大根おろしのジューシーなエキスと爽やかさが付加されると、一気に「別物」となる。

その別物が、たまらなく魅力的なのだ。まさに「とんかつの箸休めをとんかつでする」「とんかつをおかずにとんかつを食べる」といった感じであり、とんかつのポテンシャルを感じずにはいられないおいしさともいえる。

今回のぼーひれ、以前よりも、スライスの加減が、薄めだったように思える。もしかすると、筆者が大根おろしとマヨネーズを追加したため、薄めにカットして、できるだけ多くの味を体験できるよう、調整してくださったのかもしれない。そうだとしたら優しい。

衣の香ばしさと肉の旨味を際立たせるレモン

ちなみに「吉平」のとんかつは、スライスのレモンで包むようにして食べても絶品。ぼーひれでも絶品。少量の塩をかけてからレモンで包んでも素晴らしいおいしさとなる。引き立つ酸味が、衣の香ばしさと肉の旨味を際立たせるのである。

いやあ、今回も感動した。またこの味が食べられたことに感動し、心の中で感極まって泣いた。食べる者の心の琴線に触れてくるとんかつ屋、それが「吉平」。ごちそうさまでした。

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