10日、大阪・道頓堀川の開削400周年記念事業の目玉として企画されていた『道頓堀プール』の完成イメージと事業概要が発表された。
プールになるのは、グリコの巨大ネオン看板でおなじみ、戎橋付近の東西800メートルの区間。川の上を特殊シートですっぽり覆い、そこに1万トンの水道水を貯めてプールにするという壮大な計画だ。川沿いの遊歩道の一部はプールサイドに改修し、大型スクリーンやライブイベントの開催が可能なステージも設置するという。毎年6月下旬から9月上旬まで営業し、利用料は最初の1時間が2000円、以降は1000円を予定している。およそ40億円と見込む事業費はすべて民間企業や個人の出資でまかなう。
発案者である堺屋太一氏が「東京オリンピック以上の経済効果がある」と意気込むこの計画だが、ネット住民からは
高すぎる!
話題にはなると思うけど、入る人は少ないだろう
露出狂と盗撮マニアしか集まらないだろ
橋の上から酔っぱらいがゲロ吐いたりゴミ投げ込んだりするぞ
ミナミの民度の低さをナメるなよ
衛生面は大丈夫なんだろうか?
今のドブ川状態でも飛び込むやつがいるんだから余裕だろ
川の水自体はきれいにしないの?
豪雨で川の水が増水したらどうなるの?
民間事業だし、勝手にやらせればいい
税金で救済される気満々だからこんなデタラメな企画になる
府と市は1円も出すなよ
など、疑問を呈する書き込みが相次いでいる。特に1時間2000円という高額な利用料金については非難ごうごうだ。大阪の公営プールを調べてみたところ、営業時間いっぱい利用しても250円から1000円が相場のようだから、よっぽどの付加価値がないと客を呼び込むのは難しそうだ。
事業主体である道頓堀プールサイドアベニュー設立準備株式会社には、プール事業を通じて「ミナミの環境を浄化してオシャレな街にしたい」との思惑があるようだが、“安くてうまい”たこ焼きが人気メニューのミナミで“ゴージャスでオシャレ”な道頓堀プールのコンセプトは受け入れられるのか、楽しみなところではある。
画像:道頓堀プールサイドアベニュー設立準備株式会社が発表した完成予想図