全米映画興行ダントツ1位の”Gravity”を観てきた ★★★★

  by あおぞら  Tags :  

今現在(10月9日現在)、アメリカの映画興行収入のダントツ1位はサンドラ・ブロック主演の”Gravity”である。日本では12月13日に封切られる。アメリカでの評判があまりにも良いので、映画館に足を運んでみたが3D対応の映画のせいか、意外に上映されている映画館が少なかった。

制作には4年半をかけて、その上映時間が90分である。アメリカの映画はどちらかと言うと長めの映画が多い中で、この1時間半はとてもきりがいい。因みにこの”Gravity”の意味は重力、引力を意味している。しかし、宇宙には重力も引力もないのだけど、日本のタイトルは流石で『ゼロ・グラビティ』としている。

出演者は、銀幕にしっかり認識できたのはサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーの二人だけで、この二人体制で延々と映画が進んでいく。

サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーは宇宙飛行士である。その宇宙飛行士たちが宇宙でトラブルに巻き込まれ、どうにかこうにかしてそれを解消していくのであるが、言葉でかけば簡単に終わるけど、これを1時間半で起承転結を見せてくれるのだ。その終わり方が『ほうぅ….』とも思ったが、たいていのメディアがつけている最高点の星4つを私自身もやっぱりつけていた。

ネタばれするのはご法度だから、詳しくは書かないけど、映像が美しい。私は車酔いも船酔いも全くしないけど、それでも映画が始まって宇宙に漂う飛行士の動きを観ていて、ちょっと体が浮くような感じになっていた。

サンドラ・ブロックはアカデミー賞受賞女優だけあり、演技は素晴らしかった。宇宙飛行士らしく体型もスマートで、またスポーツ選手のように筋肉もきちんとついていた。なんだ言ったって素顔のままで大きなスクリーンに映るわけだから、これもある意味女優魂。

この映画は共演者にジョージ・クルーニーがいたとしても、サンドラ・ブロックのための映画と言えると思う。

アメリカの映画はスケールが違う。但し、この監督はメキシコ人のアルフォンソ・キュアロンである。そして主演女優のサンドラ・ブロックはアメリカ人の父親とドイツ人の母親を持つハーフで、幼い頃は母親のオペラの仕事の関係でドイツに住んでいた。このインターナショナルな感覚でアメリカの映画は更に力強くなる。

まるで宇宙旅行にでも行けたように、強烈に3Dの映像が脳裏に焼きついている。おそらく宇宙に関した映画はこれを超えるものは当分出てこないのではないだろうか。

サンドラ・ブロックの2回目のアカデミー賞主演女優賞も夢じゃないのではないだろうか。

画像: from flickr YAHOO!
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