居抜きオフィスとは?メリット・デメリットを紹介

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オフィスの新規設立や移転を検討する際、初期費用や準備期間の長さは大きな課題となります。費用やリソースが限られるスタートアップや中小企業にとって、内装工事や家具・設備の導入にかかる時間や費用などは負担に感じることもあるでしょう。

そうした中で注目を集めているのが、居抜きオフィスです。前の入居者が使用していた内装やオフィス家具をそのまま引き継いで利用できるため、負担を抑えつつスピーディーに事業を開始できます。

本記事では、居抜きオフィスの特徴や、レンタルオフィスとの違い、メリット・デメリットを整理しながら、オフィス選びの参考になる情報をお伝えします。

居抜きオフィスとは

居抜きオフィスとは、前の入居者が使用していた内装や家具、設備をそのまま残した状態で貸し出されるオフィスのことを指します。

通常、オフィスを退去する際には原状回復工事(入居前の状態に戻す工事)が必要です。しかし、居抜きオフィスではこの工事が省略され、次の入居者がそのまま利用するため、コスト削減や入居までのスピードが大幅に短縮されます。

特に、スタートアップや中小企業にとっては、初期投資を抑えてすぐに事業をスタートできる点が大きな魅力です。

レンタルオフィスとの違い

レンタルオフィスは、デスクや椅子、ネット環境、会議室などの設備があらかじめ用意されており、入居後すぐに業務を開始できる点が居抜きオフィスと共通しています。

ただし、レンタルオフィスは個室を契約し、会議室やロビーなどは他の入居者と共有する形式です。これに対し、居抜きオフィスは専有オフィスとして自社だけで利用できるため、プライバシー性や自由度が高い点が特徴として挙げられます。

居抜きオフィスのメリット

1.初期コストを大幅に削減できる
内装や家具、設備が揃っているため、入居時の工事費や家具購入費を抑えることができます。特に家具やOA機器などを一から揃えると数百万円単位のコストがかかることもありますが、居抜きオフィスならほとんど不要です。

2.スピーディーに入居・業務開始できる
通常のオフィス契約では、内装工事やインフラ整備で契約後から入居まで数週間から数か月かかることがあります。しかし居抜きオフィスは既に環境が整っているため、契約後すぐに業務を開始することが可能です。

3.デザイン性や利便性の高いオフィスが手に入ることもある
前入居者がデザイン性の高いオフィスを作っていた場合、そのまま利用できるため、自社で工夫するよりも魅力的な空間を手に入れられるケースもあります。

居抜きオフィスのデメリット

1.希望に合わないレイアウトや内装の可能性がある
前入居者のレイアウトやデザインを引き継ぐため、自社の働き方などに合わない場合があります。使いにくい場合は工事をすることは可能です。しかし大幅な改装を行うと、コスト削減のメリットが薄れてしまいます。さまざまな要素を考慮して物件を選ぶようにしましょう。

2.設備の老朽化や不具合リスクがある
家具や設備は中古であることが多いため、故障や老朽化による修理費用が発生する可能性があります。内覧時には、特に空調や配線、OA機器などの状態確認が必要です。

3.物件数が限られている
居抜きオフィスは通常の賃貸オフィスに比べて市場に出る数が少ないといわれています。そのため、タイミングや条件によっては希望通りの物件が見つからないこともあります。自社の希望条件に近い物件を見つけるには、居抜きオフィスの取り扱い実績が多い会社への相談や複数の物件掲載サイトを利用するのがいいでしょう。

まとめ

居抜きオフィスは、初期コストを抑え、スピーディーに事業を立ち上げたい企業にとって非常に有効な選択肢です。

特にスタートアップや急成長中の企業に向いており、初期費用を抑えつつ、入居後すぐに事業を始められる点が大きな魅力です。一方で、内装のミスマッチや設備不具合などもあるため、入居前の十分な確認が重要となります。

オフィス選びは企業のイメージや働き方に直結する大切な要素です。自社のニーズに合ったオフィス形態を選ぶことで、よりスムーズで効率的な事業運営につなげることができるでしょう。

参考サイト:居抜き店舗.com

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