「日韓が五輪の成功に向け、“全面的に協力”することで合意した」と報じた共同通信の記事に対して、ネットユーザーの間で激しい反発が巻き起こったのは既報の通り。『2ちゃんねる』では関連スレッドが反対意見で埋め尽くされ、わずか3日間でパート33まで進行。久々に“祭り”の様相を呈している。
JOCと竹田恒和会長に対して釈明を求める声も大きかったこの報道について、間接的ではあるが回答が得られたので紹介しよう。慶応義塾大学講師で竹田恒和会長の息子でもある竹田恒泰氏が12日夜に出演したニコニコ生放送「日本のソボクなギモン第46回」内において、父・恒和氏に電話で聞いた話として一連の報道についての見解を述べたものだ。
日本と韓国の国家間は今、対立関係にあります。首脳会談ができないんだから、まともな外交ができる状態ではない。ところがオリンピック委員会というのは国際機構なんです。国家と国家は利害関係が対立して仲が悪いですけど、JOCとKOCはスポーツを行う組織ですから敵対関係ではないんですね。JOCとしてはどこで開催されるオリンピックも成功させなくてはいけない。ですから会長同士が会えば当然「両方とも成功させましょう」という話になる。韓国のオリンピックにも日本は選手団を送るわけだからね。オリンピックって4年に1回しかないでしょ。選手にとっては人生に1回きりのチャンスだったりするわけです。だから当然「ちゃんとしたコンディションでやってくれよ」と言いたいわけです。だから長野や札幌オリンピックの時の運営ノウハウを与えたりとか、成功させるためのやりとりは当然のことなんです。ジャンプ台を日本が建設するとか巨額の資金を提供するとか、そんな権限がJOCにあるわけがない。だからあくまでもスポーツの範囲の話です。
竹田恒泰氏はこのように述べ、「日本が韓国に対して資金援助をする」といった噂については一蹴した。
だが、韓国の選手とサポーターレベルでは過去、スポーツ会場に政治的主張の書かれたプラカードを持ち込むなどして問題になることが多発しており、さらに韓国マスコミがそれを擁護する形の報道を繰り返してきた。そのような事情を知っているニコ生視聴者からは、JOCと竹田会長の認識の甘さを疑問視するコメントが書き込まれていた。
画像:ニコニコ生放送より
ニコニコ動画 竹田恒泰チャンネル
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