現在大人気のドラマ『半沢直樹』。仕事で金融系のお客様と接することもあり、毎週見ています。どっぷりハマって原作も読んだのですが、ドラマ以上に「現場」感がありました。そして考え方や身の振り方など、普段仕事をしている上で役立つ部分がありましたのでそれを紹介します。
部下を大切にする
半沢直樹が噛み付くのは古い慣習や、派閥争い、上司からの理不尽な要求・圧力などなど。自分よりも権力のある者に対して「基本は性善説。やられたら倍返し。」という信念の元に行動していきます。
そんな破天荒とも思える行動をする半沢に、多くの部下がついていきます。上司から疎まれる可能性もあるのに、半沢の行動を影でサポートする部下たち。これは半沢がきちんと部下と向き合い、成功したら一緒に喜び、失敗したら責任を取るという、上司に求められる当たり前のことを当たり前にやっているからだと思います。
仕事をする上で、出世することはとても大切なことです。ただ、偉くなっても慕われなくなったらおしまいです。困ったときに誰も助けてくれません。
社内ネットワークを活用する
『半沢直樹』の準主役と言ってもいい人物が、半沢と同期の渡間利忍です。融資部に勤める彼は「人事が全て」と公言する情報通。彼の情報が半沢の窮地を何度も救います。
どんな会社にも情報通なる人物はいるものです。ただの噂好きの場合もありますが、多くの人と関わり情報を入手してくるので、見習い頼りにすべき人材であります。社内の情報通=社内営業が上手いとも言えるでしょう。社内で押さえておくべき人物は誰か、提案を進めるためにはどのルートで根回しするのが最短かなど、仕事を進める上での重要な情報を知ることができます。
もちろん情報はギブ&テイク。必要な情報は積極的に共有していきましょう。
飲みニュケーションを大切にする
半沢直樹はよく飲みに行きます。同期の渡間利や近藤、『ロスジェネの逆襲』では部下の森下と飲みに行くシーンが描かれています。
「飲みニュケーション」という言葉はもはや死語となっていますが、バブル世代はまだまだ飲みながらコミュニケーションをとることを大切にしているのかもしれません。飲みの席は作品内でも重要な場面として描かれています。
渡間利が窮地に陥った半沢に発破をかける飲み会、近藤を慰める飲み会、戸越と古里を罠に掛ける飲み会…。飲みニュケーションで、ストレス発散をするのはもちろん、新しいアイディアが生まれたり、時には社外秘の情報を密談することもあります。仕事後まで上司のご機嫌取りは苦痛ではありますが、目線を変えると自分自身を売り込むチャンスでもあります。クライアントを接待する予行演習だと考えてもよいかもしれません。
私はバブル世代でも、ロスジェネ世代でもありません。でも一緒に働く上司たちはまさにその世代の方々ばかり。彼らの考え方を知って、うまく立ち回ることが愛され社員へ近付く第一歩なのだと思います。