世の中にはまだ知られていない病気があるものだ。シャーガス病(Chagas’ disease)は、原虫 Trypanosoma cruzi の感染を原因とする感染症。熱帯性の病気で日本ではほとんど心配がない病気だ。それが、日本で問題になっている。なぜか?
厚生労働省は8月14日、中南米で流行しているシャーガス病が国内の献血で初めて確認されたと発表した。
中南米出身の40歳代の男性から今年6月に採られた血から、シャーガス病を起こす病原体への感染でできる抗体や、病原体の遺伝子が検出されたという。
同省によると、今回の献血分は出荷を差し止められたが、男性は昨年10月までに少なくとも9回献血しており、保存分を抗体検査したところ、いずれも陽性だった。
参考 政府開発援助(ODA)白書 2007年版 声なき感染症シャーガス病との戦い
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