「人は食べたものでできている」の名言を考えてみる

  by あおぞら  Tags :  

 昨年、ネットフィリックスでドキュメンタリー作品の『ヒトは食べ物でできている:双子で”食”を検証 /(原題)You Are What You Eat: A Twin Experiment 』が放映され話題になった。

 ネットフリックスの作品紹介文を転用すると『特定の食品が身体にどのような影響を与えるかを探るために設計されたユニークな科学実験で、一卵性双生児が 8 週間にわたって食生活とライフスタイルを変えます』とある。

 アメリカには不健康な食品が体に及ぼす影響を扱ったドキュメンタリー作品で賞を受賞した劇場公開の映画がある。ひとつは、2004年サンダンス映画祭・ドキュメンタリー部門賞を受賞した『スーパーサイズ・ミー』で、30日間マクドナルドを食べ続けた男の記録であり、映画製作にあたり3人の医師の協力を得た。マクドナルドの”食事”は、思いの外、体に悪影響で、記録を取っていた3人の医師からドクターストップがかかった。

 もう一方は、2009年アメリカ公開された『フード・インク』で、アメリカの食品産業の闇を暴いたドキュメンタリーである。ゴッサム・インディペンデント映画賞をはじめ幾つかの賞を受賞し、アカデミー賞のアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞にもノミネートされ、日本では2011年に公開された。

 『フード・インク』では、アメリカの超大手の食肉センターに違法移民を働かせていたり、鶏に成長ホルモンを与えより大きく、より早く出荷し、より稼げる仕組みを作っていたりと、スーパーでキレイに並べられている肉の舞台裏等の汚い部分にスポットをあてていた衝撃ドキュメンタリーだ。

 このところ、不健康な食品について考えている。例えば、日本でもコンビニ弁当が体に悪いと言われ、糖質、脂質や塩分過多もあるが、添加物が一番の問題に思うし、コンビニでおなじみのおにぎりは、家庭でつくるおにぎりには決して使われることのない加工デンプン、増粘多糖類、グリシン、アミノ酸、着色料、酸化防止剤を含んでいる。

 アメリカの大手スーパーでよく買うほうれん草のパック入りがある。サラダにそのまま使える小ぶりの葉がパックされ見た目にも美しい。ただ、これにここ数年変化が現れた。以前は開封し3日も経てば中身はしなったり、傷むものも出て来る。しかし、最近は1週間経過してもクオリティーが落ちないのだ。これはチャイナタウンで買う量り売りのもやしにも言えることで、かつてはすぐに傷んだが、少し袋に空気道だけ作っておけば多少しなびても1週間近く持つ。

 結局、私の日々の暮らしの食生活も危険な食品を摂取しているのだ。昨日、チョコチップクッキーに入れるチョコレートを小さな器に入れて食べていた。クッキーに使うチョコレートをチョコとして食したが、あまり良い品質のチョコレートでないのはわかった。クッキーに混ぜ込まれて焼くとそれに気づかなかったのだが…

 これはカカオバターの代用品として植物油脂を使っており、植物油脂だけではチョコレートの滑らかさが出ない為、体に悪い乳化剤や香料の添加物も使用している。食品の高騰でどうも安いものに手が伸びがちだが、これからは細心の注意が必要だ。

 人間は食べ物で出来ている。タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルの五大栄養素を主軸として。自分で食べるものは自分で作るのが望ましい。先述のおにぎり一つにとっても、家で作れば余計なものは一切不要だが、コンビニおにぎりは復唱するが『加工デンプン、増粘多糖類、グリシン、アミノ酸、着色料、酸化防止剤』が入った実に不健康な食べ物である。

 あるメディアの方がラジオに出演され、そのブースには『化学調味料と言う言葉は使わないでください』の張り紙があったそうだ。きっと、その食品会社が提供していた番組なのだろう。

 これだけのエピソードでも食品に関しての恐ろしさを感じてしまう。

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