
ブータンと言う南アジアにある小さな国は、インドと中国の巨大な国の間にある『世界一幸せな国』と呼ばれる国で、その幸福度が下がっていると言う。理由はかつては情報も入ってこない穏やかな小国の人たちの暮らしに携帯電話やパソコン等の文明の機器普及、それにより他国の情報も入り、人との比較が始まり急激に幸福度が急落したそうだが、う~ん、わかる気がする…
ブータン政府で働いた経験を持つ日本女性の手記を読んだことがある。殺生をしないブータンではハエも殺さない。追い払うだけで殺される恐れのないハエの飛ぶ速度は日本と比べ相当遅いと言う。この箇所を読んで思わず心の中で笑ってしまった程。私の住むニューヨークのこの殺伐とした摩天楼群、外から見ればキレイでも住人には荒れ地に見える時があるし、隙あらばレジに割り込もうとする不届き者も多い。これはニューヨーカーの名誉のために一言付け加えたいが、レジに横入りを試みるアホは、チャイナタウンの中国人のおばさんや、イーストハーレムの不法移民風の人たちで、こういう人達には常識は通じない。
まぁ、そんなニューヨークに住むからこそ、『世界一幸せな国』の幸福度急落が気になってしまった。結局、今まで続いてきた幸せってそれがそのままずっと続くことはないのである。国も人も同じであることを悟る。
人間は誰しも幸せになりたい。できれば美しい見た目で、お金持ちで、それでいていい学校や大学、社会人になる時は大企業!フジテレビの騒動でアナウンサーという職業に翳りも見えた感はあるが、それでもアナウンサーは花形職業、難関の倍率を勝ち取り彼らは幸せを手に入れる。ただ、アナウンサーと同じく狭き門の東大に入学した人たちも、その後ずっと幸せでいられるか❓というと、そんなこたぁ~ない。
幸せの基準は人と比べ始めると不幸になる、これはブータン国の現状が証明してくれている。それに分不相応に高望みをしないこと、これも幸せに近づく一歩だと思う。安月給でもいいのである、それなりの暮らしをすればいいので、アメリカの大富豪ロックフェラーもカーネギーも普通の働き手から成りあがった。二人共貯蓄に勤しみ、小さくコツコツと生きた結果富豪になれた。
経済面で困ることがあれば知恵を使って考えればいい。精神面で困ることがあればやはり内観してそれを解決すればいい。困った状態でアタフタしていれば状況は更に悪化してしまう。そこで魔法の言葉をリボン🎀を付けて差し上げたい
困れ!困らなければ何も出来ない (本田宗一郎)
『世界のホンダ』創設者は自転車の修理工から社会人人生が始まった。躍進著しく、ロックフェラーやカーネギーのアメリカンドリームより夢がある気がする。ホンダのグローバルブランドスローガンは
The Power of Dreams How we move you. 夢の力であなたを動かす
世界のホンダのはじまりは、一人の若き自転車修理工から始まったのであり、その本田宗一郎は「困れ、困らなければ何も出来ない」と言ったのだ。もう野暮な説明はいらない。
困っている人、チャンスです!果敢に困っていることに向き合うのです!一生懸命に困れば何か逃げ道は見つかる筈。『苦しいことが続いた後に、幸せがまっている』とはよく聞く言葉。辛い自分を自分で癒してやればいい。
困っている時に人に助けてもらおうと思わないこと。自ら解決に挑むこと。殺されないことを知っているブータンのハエより、素早く飛び回る日本のハエはきっと殺される困った状況を打破するために、早く飛ぶ技術を身に着けたと思う。
人間もハエと同じ生きる者同士。困って困って、その解決策を導くため、前向きに動き始めよう!さぁ!!