ええっ、うなぎの骨でだしを取った「うな骨らーめん」ですってー!? →食べてみたらヤバすぎた……

  by ノジーマ  Tags :  

僕が子供の頃はラーメンの種類といえば醤油、味噌、塩、豚骨くらいのイメージでしたが、最近はラーメンも多様化の時代に突入。カレーラーメン、鶏白湯ラーメン、二郎系ラーメン、旨辛ラーメン、魚介豚骨ラーメン、ベジポタラーメン、鯛だしラーメンなどなど、次から次へと新しいラーメンが誕生しています。

衝撃の新ジャンル「うな骨らーめん」誕生!

さすがにもう出尽くした感があるんじゃないかと思っていたら、ラーメンの世界はまだまだ奥が深い。なんと東京・築地に“うなぎの骨”でだしを取ったラーメンを看板メニューに据えた店が11月18日にオープンしました。

その店の名前は「山田のうなぎ うな骨らーめん 築地本店」。もしかしたらうなぎ好きの方ならこの名前にピンとくるかもしれません。

実は「山田のうなぎ うな骨らーめん」はうなぎの養殖から蒲焼の製造・販売などをおこなう水産加工会社の山田水産が母体。ラーメン屋がうなぎに手を出すのではなく、うなぎの会社がラーメンを始めたのです。

うなぎの養殖・加工をすれば当然うなぎの骨も大量に出るわけですけど、通常はこれを有効活用するのはなかなか難易度が高め。せんべいなどに加工してもどうしてもコスパが悪く、どうにかいい方法はないかと試行錯誤されていたのだそうです。

そして誕生したのが今回の「うな骨らーめん」。大量のうなぎの骨をコトコトじっくり煮出してスープを作ることで無駄をなくすというサステナブルな取り組みでもあるのです。

豚骨スープのように濃厚クリーミー!

ありがたいことにオープンに先駆けて試食をする機会を設けていただいたので実際に「山田のうな骨らーめん・小うなぎ飯セット」を食べてみましたが、ちょっとこれは衝撃の大連発でしたよ……!

結論から先に書くと、あまりにも美味すぎた……!!

まず気になるスープからズズズッといただいてみると、「あれっ……これ豚骨ラーメンと間違えて出てきちゃった……?」なんて思っちゃうほどに濃厚でまろやかでクリーミー

旨味も凝縮されてるし、生臭さみたいなイヤな要素もなくて食べやすいし……ええええっ、ちょっと理解できないよ。こんなにいい味の出る素材をどうして今までラーメンに使わなかったのよ……!

なんてことを思ってしまったわけですが、理由を聞けば納得。なんと1杯の「うな骨らーめん」を作るのに、約10尾分のうなぎの骨を使っているのだとか。

そんなの普通のラーメン屋さんがやったら1杯いくらになっちゃうのか、想像するだけでガクガク震えちゃうわよ。これはうなぎのプロだからこそ作れるラーメンってわけだ!

麺も具もウマイウマイ!

麺はパツッとした細麺を使っていて、スープとの相性もバッチリ。このガシッとハマる感じもまた豚骨ラーメンを彷彿とさせます。風味はマイルドだし、似ている豚骨ラーメンを挙げるなら一蘭とか一風堂のように万人受けするタイプになるんじゃないでしょうか。

そこに焼豚じゃなくてうなぎの蒲焼が少し添えられていて、香ばしさがプラスされているのもまた絶妙なアクセントですね。

その他の具材は卵黄とネギ……のように見えますが、実はこれも一工夫加えられています。

卵黄は漬けられて固くなっているのでスープにあまり溶けることなく、最後までうな骨スープの美味しさを堪能できますし、ネギには細切りの青じそも混ぜているのでスッキリ味変の要素に。うな骨スープの美味しさの活かし方を熟知しているからこその一工夫なんでしょうね。素晴らしい。

あと味変といえば、卓上に胡椒やラー油ではなく山椒があるのも「うな骨らーめん」ならでは。スープに一振り入れると香りが立ち、クリーミーな味が引き締まっていい感じでした。

うまさの真髄に触れられる「うなぎ飯」

そしてこの日はうな骨らーめんに「うなぎ飯」というお茶碗サイズのうな丼を添えたセットでいただいたわけですが、やっぱり元来はこちらが本業。表面はパリッと香ばしく、中はふわっと柔らかい。これぞうなぎの蒲焼。まさにお手本のようなうなぎでした。

メニューには大きいサイズのうなぎ飯もあるし、単品のうなぎの蒲焼もあるし、こちらをメインに据えて食べるのももちろんあり。でもせっかくならセットがベスト。

なぜなら、ひつまぶしやお茶漬けの要領でスープをご飯にかけられるから……!

今回は最後に2〜3口分だけご飯だけを残して試してみたんですけど、うなぎの蒲焼がそこにいた面影もプラスに作用し、濃厚さと香ばしさと旨味が大洪水。シメにふさわしい一杯すぎて、ついついスープを一滴残らず完飲しちゃったよ……!

もたれにくくてオッサンにも優しい

ラーメンのスープをうっかり完飲なんてしちゃうと翌日胃もたれが気になったりしちゃいますが、うなぎは豚骨ラーメンよりももたれにくかったりするんだそう。

もちろんこれには個人差があるかもですが、確かに濃厚だけど重さはなく、スッキリ飲みやすくて翌日も爽快でした。

いやあ、これはすごいラーメンだ。うな骨らーめんは単品1500円。小うなぎ飯とのセットだと2800円となります。詳細は公式サイトなどをご確認ください!

店舗情報

山田のうなぎ うな骨らーめん 築地本店
住所: 東京都中央区築地6-21-4 築地大長ビル 1F
営業時間: 11:00~15:00、17:00〜20:00
定休日: 日曜日
公式サイト: https://yamadasuisan.com/yamadanounagi/restaurant/[リンク]

ノジーマ

B級フード研究家。漫画を描いたりライターをしたり。変な料理をいろいろ考えます。週刊プレイボーイで『野島慎一郎の激ウマ!!バカレシピ研究所』連載中。最近は撮影をしていると猫が寄ってくるので、そのまま記事でも使っています。 ★レシピ本発売中!★世界一美味しい「どん二郎」の作り方 誰も思いつかなかった激ウマ!B級フードレシピ http://amzn.asia/8N2jTuz

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