NHK土曜ドラマ『3000万』萩原護インタビュー「普通にそこにいるような人が闇バイトに染まっていく怖さ」安達祐実演じる主人公脅す大学生役

  by ときたたかし  Tags :  

安達祐実主演のNHK土曜ドラマ『3000万』が現在放送中だ。ほんの少しだけ幸せな生活を求めただけなのに、気づけば泥沼にハマっていく一家の恐怖を描いたクライム・サスペンスとして怒涛の展開が話題となっている。

今回、犯罪組織で受け子のような役割を担ってしまう大学生・長田役の萩原護にインタビュー。まさに今の時代を映した物語の魅力を聞いた。

本作は、2022年、NHKで新たに立ち上げた“脚本開発チーム”WDRプロジェクトより生まれたドラマ。「脚本がとても面白いです」と萩原も感動したという。「シチュエーションが素晴らしくて、登場人物が巻き込まれていく展開が見どころなんです」。チーム制で開発した脚本が光る内容だ。

演じる長田は普通の大学生だが、安達祐実の家族を脅す役割を担い、犯罪の世界に染まっていく。いわゆる闇バイトの実行役だ。「長田には闇バイトの指示役がいて、その命令を実行する下っ端にいる人物です。金欲しさにバイトを初めましたが、どんどん悪に染まっていきます」と萩原。かなりタイムリーには本人も驚いていると言い、「本当にそうなんですよ。長田は一番そのへんにいそうな人物。お金がほしいというちょっとしたきっかけで、どんどん巻き込まれていってしまうんです」

撮影ではワンカットを多様。緊迫感ある筋運びを実現して観る者を夢中にさせている。萩原は「後半になるにつれて物語がどんどん展開していくので、楽しんでいただければ」とアピールする。総合2024年10月5日(土)よる10時~スタート<全8回> BSP4K 毎週土曜 午前9時25分~ [再放送] 総合 翌週水曜 午前0時35分~

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo