Netflixシリーズ『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』由良浩明&彌富健一インタビュー 「戦う巨大なモビルスーツがどれだけ怖いか観てもらいたい」

  by ときたたかし  Tags :  

Netflixシリーズ『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』が現在、世界独占配信中です。ガンダムシリーズ第1作目『機動戦士ガンダム』の舞台である一年戦争中のヨーロッパ戦線にフォーカスをあてた、新作の全6エピソードです。

同シリーズ初の海外ディレクター、エラスマス・ブロスダウ監督は、「これまでのシリーズとは違う、明らかに“ガンダムは敵”だというイメージをつけたかった」と語る本作。「まさに白い悪魔だ!」と早くも話題です。

その配信を記念してアニメーションプロデューサー兼音響監督の由良浩明さん(SAFEHOUSE)、プロデューサーの彌富健一さん (バンダイナムコフィルムワークス)にお話を聞きました。

本作は3D制作ツール、「Unreal Engine 5(アンリアル・エンジン5)」で作られた映像も見もの。「ほかに比べるものがない」(由良)という技術により、観たことがないガンダムの世界が広がっている。「全編動く映像が完成したのでうれしかったです。やったことがない技術、新しい扉が開ける技術だなと思いました」(彌富)と、自信を持って送り出した。

お披露目イベントでは「ガチの一年戦争」「怖いガンダム」の創出を目指したことを明かした彌富氏。「ガンダムは常に圧倒的な強さを誇り、恐怖を感じるほどのストーリーラインをそもそも持っています。今回、そこをレベルアップしました」と理由を説明。ガンダムを連邦の“白い悪魔”として存在させるため、必然的にジオン視点の物語に落とし込まれたという。

そして音楽も深い印象を残す。登場人物の想いが音色に乗り、ドラマチックな効果をもたらしている。「細かいこだわりがつまっています」と手がけた由良氏は説明する。「人種まで適正に考えているので、メロディだけでなく、実際にシーンに適した方に演奏してもらっています」。ちなみに由良氏本人もバイオリンを奏で、作品に華を添えている。

最後に彌富氏は、「巨大なモビルスーツが人間たちと戦っている様子は、どれほど怖いのか観てもらいたい、そういう作品にしたかった」と、本作をアピール。全6エピソード、Netflixで世界独占配信中。

■公式サイト:https://www.netflix.com/jp/title/81276500

■ストーリー

宇宙世紀0079年、ジオン公国が独立戦争を始めてから11か月後のヨーロッパ戦線。ザクIIの凄腕パイロット、イリヤ・ソラリ大尉は、地球連邦軍の恐るべき新型モビルスーツ”ガンダム”に立ち向かう。

©創通・サンライズ

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo