理化学研究所(理研)は6月26日、1滴の血液から分離した非リンパ球の白血球を用いて、体細胞クローンマウスを作出することに成功したと発表した。
これまでのクローンは体細胞クローンといって、体の臓器や組織の細胞の核を使う。しかし、血液中の赤血球には核がないので、これまでクローンには使われたことがなかった。しかし、白血球には核があった。理化学研究所はそこに目をつけた。
体細胞核移植クローン技術は、同じ遺伝情報を持ったコピーを無限に生産できることから、畜産分野、創薬、絶滅の危機にある種の保存などに応用が期待されており、マウスでは、これまでに10種類以上のドナー細胞からクローンを作出できることが報告されてきた。