未来を体感できる特別展!「GUNDAM NEXT FUTURE SCIENCE展~未来の豊かな暮らしのために~」開催中

  by ときたたかし  Tags :  

東京・科学技術館にて「GUNDAM NEXT FUTURE SCIENCE展~未来の豊かな暮らしのために~」が開催中です(2024年10月22日(火)まで)。本展はTVアニメーション『機動戦士ガンダム』シリーズの壮大な世界観と最先端の科学技術が融合した、まさに未来を体感できる特別展! 未来の安全で安心できる豊かなライフスタイルや宇宙開発の最前線に触れられる展示内容で、次世代を担う子供たちだけでなく、大人たちにもインスピレーションを与えるとしてゲストを魅了しています。

1979年に放送を開始したTVアニメーション『機動戦士ガンダム』とは、ロボットを「モビルスーツ」という「兵器」として扱ったリアルな戦争描写をはじめ、緻密な科学考証、複雑に織り成す深い人間ドラマで、それまでのロボットアニメの潮流であった単純な勧善懲悪では語れない「リアルロボットアニメ」というジャンルを確立。一大ブームを巻き起こしました。

以後、現在に至るまでシリーズとして、TVアニメーション24作品、劇場・上映30作品、OVA27作品、配信・イベント映像・TVスペシャルなどが多数製作されており、つい先日Netflixにて世界独占配信された『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』は、ガンダムシリーズ第1作目『機動戦士ガンダム』の舞台となる一年戦争中のヨーロッパ戦線にフォーカスをあてた全6エピソード(30分×6話)であり、世界配信向け新作オリジナルアニメーション。国内外を問わず長きにわたって高い支持を獲得しています。

展示は章立てになっており、最初は「1.Space Age of Technology ~宇宙時代へとつながるテクノロジー~」の展示。ガンダムの世界では、宇宙での生活が描かれていますが、現在進行中の人類の宇宙進出のための様々な宇宙開発プロジェクトは、科学技術によって未来の夢と希望を現実にすることを目指しています。

ここでは、ガンダムの舞台としても登場するスペースコロニーなどの様々な宇宙技術を、「空間」「環境」「技術」の視点から様々な手法で展示しています。

続いては「2.The Possibility of MS(モビルスーツ) ~汎用人型ロボットの可能性~」。前述の「モビルスーツ」は劇中において、「人」の身体能力の宇宙空間における拡張機能として活用されており、その技術的側面を最新のロボット技術などを紹介しながら様々な体験展示で構成しています。会場ではリアルなロボット操作体験を通じて、未来の宇宙作業や災害現場で活用される可能性のあるロボットに触れることができます。また、ガンダムシリーズから着想を得たロボットなどの操作体験など、来場者は自分でロボットを動かす楽しさを体験できます。そして「3.Innovation of Future Lifestyle  ~未来のライフスタイル~」へと続きます。

本展示会は、宇宙技術の最前線を紹介することで、アニメーションであるガンダムの世界観を現実の宇宙開発や技術に結び付け、将来の可能性を示し、科学や技術に興味のある方だけでなく、未来の暮らしに関心を持つすべての人々に魅力的な内容となっており、ガンダムファンにとってもガンダム世界の技術や設定が、いかに現実の研究者たちに影響を与え、実現に向けた原動力になっているかを知れるという、新たな見方も提供しています。実際、1979年当時から宇宙技術・科学技術は格段に進化しており、様々なことがリアリティを帯びていることが分かると同時に、ガンダム世界の先見性にも驚かされる、そんな展示会になっていると思います。

■開催情報
●会期:~10月22日(火)まで
●会場:科学技術館(東京都千代田区北の丸公園)
●科学技術館入館料:大人950円、中高生600円、子ども(4歳以上)500円
●主催:公益財団法人日本科学技術振興財団・科学技術館
●企画・制作:公益財団法人日本科学技術振興財団・科学技術館
株式会社乃村工藝社
●公式WEBサイト:https://www.jsf.or.jp/event/202410GUNDAM/
©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・MBS

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo