結婚しない女性が増え。
女性の社会進出も顕著。
管理職どころか女性役員、女性経営者も珍しくはない。
でもだからって。
本当に仕事で活躍する機会が増え、
自由になったから結婚しない女性が増えたのだろうか。
本当に「結婚しない」という選択をしている女性が多いのか。
私はちっとも腹落ちしないのだ。
婚活なんて言葉が当たり前のように使われ、
40代からの婚活バスツアーだとか。
お料理婚活だとか。

マーケットの真ん中にいるんじゃないか。私。
とすら思う。
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ほんとは「結婚したい」けど「結婚できない」から、
「逃げ場所(理由)」が必要なんじゃないだろうか。
かくゆう私も独身。
友人や会社のスタッフから「仕事が好きそう」「キャリアウーマン」なんて言われる。
気分は悪くはない。むしろ仕事で褒められるってありがたい。
だけれども、本音はね。
仕事はできるだけ責任のない仕事がしたい。
定時に帰りたいし、休日の持ち帰り仕事なんて遠慮したい。
でも私には、「結婚“できない”理由」が必要なのだ。
バリバリ働いていれば、「結婚“しない”理由」が勝手に紐付けられていく。
アラサーの後輩に言われたことば。
「いわゆる事務職や派遣の私は、結婚できないから働いてるって思われてそう。
でも、achacoさんはバリバリ働いてるから結婚はしないんでしょうね。」
「ん~。今は仕事が楽しいな~」なんて大嘘ついた。
心の中は、山びこだったら山が崩壊してるんじゃないかと言うくらい叫んでた。
「ちがう!ちがう!ちがうのよ~~~!」
いい女でもない。可愛くもない。どっちかと言えば(言わなくても)モテナイ訳です。
そのくせ、変にプライドが高いときたら。
何かにすがりつかないと、朝も起き上がる事が出来ないんじゃないかとさえ思う。
もう「仕事」しかないのです。
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『DRESS』というファッション雑誌をご存知だろうか。

独身アラフォーをターゲットにした、ファッション雑誌というより、
「女の生き方を詰め込んだ雑誌」のように崇めている。
ファッションもどこか攻撃的なのだけど、
柔らかさも残した絶妙なセレクト。
対談記事と言えば、米倉涼子さんが登場。
あれだけ成功していて、美人でスタイルの良い彼女でさえ、
10年後が不安と言う。
「私は誰とも繋がっていない」とさえ。
何度も読み返し、共感と安心感で満たされた。
でも結婚できるわけではない。
米倉涼子にもなれるわけではない。
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見栄を張り。昔の彼氏の幸せを妬み。
波寄る年齢の歩幅を縮める事に躍起になり。
もう出産できないんじゃいか。という恐怖につぶされそうになり。
婚活しても相手に希望が持てない。
そんなお先真っ暗な私には、仕事頑張るしかないのよ!
という答えしか出せないのである。
私がおばさんになっても。
あの頃、確かに私は若かった。というか子どもだった。
あの頃、この年齢で独身だなんて思ってなかった。
時間はみんなに平等。
なのだけど、時期やタイミングによっては、
とてつもなく不平等。
時間というのは誰にも差別はしないけど、区別する。
まだあと少し。結婚のチャンスも出産のチャンスもあるかもしれない。
「仕事をしなければいけない理由」を脱ぎ捨てる時間が欲しい。
平等な時間が。
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