ツキノワグマの中華そばが激しくウマかった件! これはラーメンの新ジャンルだ / キッチンきらく

ツキノワグマのラーメンを食べられる日が来るとは! 東京・神保町の名店『キッチンきらく』(東京都千代田区神田神保町1-5)が、ツキノワグマの中華そばを販売し、高い評価を得ている。

ツキノワグマというラーメンの新ジャンル

実際に食べた人たちからは「大満足」「美味かった」「貴重な体験」と絶賛の声。筆者も実際に食べてみたのだが、鶏ガラ、豚骨、牛骨と並んで、ツキノワグマというラーメンの新ジャンルが生まれてもおかしくないほどウマかった!

ツキノワグマの中華そばを食べに行ってみた

食べに行った日、店頭に「ツキノワグマの中華そば」のポスターが貼られていた。それによると、希少品で入手困難なだけでなく、仕込みに時間がかかるのだとか。期待が高まる!

多様な料理が楽しめる食堂『キッチンきらく』

店内に入ってメニューを見てみると、ラーメンだけでなく冷たい麺類やカレーライス、ご飯ものや味噌汁まで、多様な料理が楽しめる食堂であることがわかる。

食にこだわりを感じるメニュー内容

なんと、こだわりのコーヒーからスイーツまで堪能できるようで、食事からデザートまでとことんグルメを堪能できるようだ。それだけ食にこだわりがあるということ。ツキノワグマの中華そばへの期待も高まる。

スープは超絶不透明な濃密濃厚さ! 期待が高まる

目の前にやってきた、ツキノワグマの中華そば。もはやビジュアルからして大自然を感じる。この白い大雪山はツキノワグマの脂身だろうか。スープは味噌煮込みうどんと言っても過言ではない超絶不透明な濃密濃厚さ。ここでも期待が高まる。

このツキノワグマの中華そばには、内容に関する解説文が添えられていて、そこにはこう書かれている。

<ツキノワグマの中華そばの解説文>

「熊を召しあがるお客様へ 畜養された肉にはない香りがあります。細心の注意を払っておりますが肉や脂に熊の毛が混入する場合があります。希少種で入手困難、仕込みに時間がかかるので不定期提供となりますが どうぞこの貴重な体験をお楽しみください キッチンきらく」

あまりにも芸術的な盛りのツキノワグマの中華そば

畜養された肉にはない香り、そうか、ラーメンが目の前に出されたときに感じた薫り高さは、ツキノワグマ特有の大自然の薫りだったのか。あまりにも芸術的な盛りのツキノワグマの中華そば、美しすぎて崩したくない気持ちもあるが、まずは麺をサルベージしてすする。

……ああっ! いい。これいい。ベースに慈愛ともいえる旨味と塩味がある上で、最初に味覚を訪れたのは「心地よいほのかな苦味」。なんか無限にすすれそうな、絶妙なおいしさがそこにある。そしてその苦味が濃くを引き立てる。すべての「味」がそれぞれの「味」の引き立て役に。

このスープあってのツキノワグマ

このスープの芳醇さは味噌由来でもあるのだろうか。ツキノワグマの赤身とキノコを超絶濃密濃厚な極上のコクあるスープで食べる。激しくウマイ。しみじみウマイ。このスープあってのツキノワグマな気がする。

ツキノワグマをおいしく食べるための最適解

おそらくこれ、ツキノワグマという食材を徹底的に盛り上げる調理スキルがないと、ここまで完成度が高いラーメンは作れないのではないだろうか。つまり「ツキノワグマをおいしく食べるための最適解」がツキノワグマの中華そばにあるわけだ。

かなり弾力があって身がしっかりしている脂身

なにより驚かされたのは、ツキノワグマの脂身である。ラーメンによくあるチャーシューとは別物。完全に脂身のみで構成された脂スライス。

ラーメン二郎でいうところの「アダラカタマリ」「コラコラ」といったところだが、箸でつまんでみると、かなり弾力があって身がしっかりしていることがわかる。

実に興味深い味

食べてみると、ギュウウウーーーン! と急激に、そして持続的にツキノワグマ特有の薫りが広がる。ブナのドングリ(ブナ栗)を食べて育ったツキノワグマらしく、森由来の旨味と薫りが濃縮・凝縮されているのかもしれない。実に興味深い味。

弾力があるので、咀嚼するたびにあふれる薫りと旨味。そしてほんのり塩気と味噌のコク。いつまでも噛んでいたい。もったいないから飲み込みたくない! そんな気持ちになるものの、飲み込むとトゥルンと流れるように消えてゆく。

貴重な経験ができるラーメンであるとともに、食事としてしっかり美味なものに仕上げられている『キッチンきらく』のツキノワグマの中華そば。販売は不定期だが、食べたい人はX(旧Twitter)で販売情報をチェックだ。いいぞ。

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