2024年9月24日(火)に、埼玉県・所沢市に広域集客型商業施設「エミテラス所沢」がグランドオープンする。それに先駆けて9月18日(水)にメディア向け内覧会が開催された。同施設は、西武リアルティソリューションズと住友商事株式会社によって開発。「人」「都市」「自然」が融合した新しい商業施設として、所沢のまちづくりに貢献することを目指している。
アクセス良好な「エミテラス所沢」
「エミテラス所沢」の名称は、西武グループのスローガン「でかける人を、ほほえむ人へ。」の「Emi」と、住友商事グループが商業施設開発において大切にしている「居心地の良さ」を象徴する「Terrace」を組み合わせたもの。
東京都心部から20キロ圏内に位置し、西武池袋線と西武新宿線が交差する所沢駅は、池袋駅まで特急で最速19分、急行でも3駅というアクセスの良さも魅力。埼玉県南西エリアの中心都市でありながら、郊外の利便性も兼ね備えており、さらなる発展が見込まれている。
気になる内装はコミュニティ形成の場に
「エミテラス所沢」が建設された土地には、かつて西武鉄道所沢車両工場があり、1960年から2000年までの間、1200両以上の車両が製造された歴史ある場所。代表例としては、黄色い電車「2000系」は現在も現役で活躍している。
施設内には、西武鉄道所沢車両工場の歴史を未来へ残すためのスペースを設けられている。車両工場と鉄道本線を繋ぐ際に使われていた「引き込み線」や、西武鉄道の運転士車掌の訓練に使用されていた「西武2000系シュミレーター」の一部、そして1960年に製造された蓄電池機関車「おとぎ電車」も展示されている。(※「おとぎ電車」はオープン後の設置を予定)
1階「こもれびフードホール」は、和洋中、地元フードなど多彩な22店舗が並ぶ、森をイメージした居心地の良い空間。約1000席が用意されており、ファミリー層でも利用しやすいこあがり席や、USBポートやコンセント付きの席、予約制のパーティールームなど、様々なニーズに対応している。
2階中央にある吹き抜け空間「TOKOROZAWA e-CUBE」は、国内商業施設では最大級となる547インチの大型LEDビジョンなどを備え、インタラクティブコンテンツを展開。西武ライオンズ戦のパブリックビューイングや、eスポーツ大会、地域交流など、新たな情報発信やコミュニティ形成の場として活用される予定だ。
4階には、富士山を眺めることができる屋外施設「そらくもひろば」がある。就学児が遊べる築山や、こくばんゆか、小さな噴水などが設けられており、屋内にはレストランゾーン「そらくもダイニング」と未就学児用のプレイエリアが併設されている。双方のエリアがシームレスに繋がっているため、テイクアウトしたドリンクやフードを楽しみながらも、子どもが遊ぶ様子を近くで見守る事ができる。
施設の利用状況は、駐車場の空車台数や、館内レンタルベビーカーの貸出状況、トイレの個室、授乳個室の使用状況などが可視化されており、利用者の利便性向上に努めている。