古代の魚類がどのようにして陸生動物に進化したのかについては依然として謎が多いが、首と足と持つ3億7500万年前の魚類の化石がまた新しい手掛かりを与えてくれたようだ。
2004年、カナダの北極地方で、ある魚類の化石が発掘された。「ティクタアリク・ロゼアエ(Tiktaalik roseae)」と名付けられたこの化石は、魚類と陸生脊椎動物の間のミッシングリンクを埋める大発見であった。ティクタアリクは、現在確認されている中では、地球の歴史において初めて“首”を持つ生物であり、そのヒレは“足”のような形状に進化している。
最新の研究によると、ティクタアリクは、脊椎動物が水から出て陸へ上がった重大事の先駆者であることは間違いないが、移行の進化過程は以前に想定されていたほど突然に生じたものではないという。