B級フード研究家・野島慎一郎の美味しかったカップ麺 月間ベスト5(2024年8月)

カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。

いつもガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺をよく食べているので、1か月で食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5を紹介しています。

今回は2024年8月のランキングです。新旧問わずに美味しいと感じたものを選んだ個人的なランキングではありますが、皆さまのカップ麺選びの参考にしていただければ幸いです。

第5位:トップバリュ 汁なし担々麺

5位はイオンのプライベートブランド「トップバリュ」の汁なし担々麺。日清食品製造。健康にも配慮されているみたいで、鉄分を10.5mg配合。

味はなかなかパワフルで、オカズになり得るくらい塩気強め。でもその中に胡麻の風味もちゃんと感じられる。

太麺は食べ応えもあって、青梗菜やミンチ肉はたっぷり入っているし、辛さもなかなか。シンプルにとてもウマい。押さえるべきポイントをきちんと押さえているのはさすがの日清食品クオリティ。

これで販売価格は税抜198円。トップバリュにしては高級品だけど、逆にコンビニで買ったら300円くらいはしそうなクオリティかと!

第4位:ベストプライス by TOPVALU ベトナムヌードル フーティウ

4位もイオンのプライベートブランド「ベストプライス by TOPVALU」の商品で、ベトナムから輸入された本格アジア麺「ベトナムヌードル フーティウ」を選出。

これまた税抜118円と激安なのにバッチリウマい。とんでもないコストパフォーマンスでした。

麺はノンフライのフォーを使用していて、つるつるとした喉越しが最高。

スープのベースはあっさりテイストで旨味たっぷり。そこに足されたローストガーリックの風味が強烈で、これがめちゃくちゃウマい! 辛味は控えめで、パクチーもないのでニンニクが大丈夫な人だったらきっとおいしく食べられるはず。

具材がちょっと寂しいのは価格を考えたら仕方なし。終盤からキャベツの千切りとかオニオンスライスを入れて食べたら完璧にハマりました。思い思いにカスタムしながら食べるのが正義かも!

第3位:明星 一平ちゃん 夜店の焼そば 大盛 シーフードカレー味

3位は「明星 一平ちゃん 夜店の焼そば」シリーズの新作「大盛 シーフードカレー味」

カレー風味のソースで味付けするのはもちろん、ふりかけもカレーのスパイス風だし、一平ちゃんの代名詞のマヨネーズもカレー味。カレーの風味を丁寧にいくつも折り重ね、スパイスの強さや辛さには頼りすぎず、シーフードの旨味を活かした奥行きのある味に仕上がっていました。

シーフードカレー味ということなので、当然シーフード系の具材が入っているわけですが、イカそのものではなくイカカマ(イカかまぼこ)を採用したのは名采配。イカカマのサイズが大きく、全体的に具だくさんな印象になっていました。シーフードカレーというか、もはやかまぼこカレーかもしれないけど。笑

麺は細麺で本物の焼きそばっぽさも出ていたし(フライ麺の太麺だと良くも悪くもカップ麺らしさが出る気がする)、味のバランスや具材の満足度まで考えると、過去最高のカレー焼そばかもしれない。ウマかった!

第2位:サッポロ一番 料理研究家リュウジ監修 至高の醤油ラーメン

2位は大人気料理研究家のリュウジさんがサッポロ一番とコラボして開発した「料理研究家リュウジ監修 至高の醤油ラーメン」を選出。こちらはネットショップでは一瞬にして完売するほど話題となり、入手するのがなかなか大変でした。

こちらは別途レビュー記事も書きました。

背脂を活かしたまろやかな醤油スープはとても優しい味に仕上がっていて、夜食とか飲んだあとのシメで食べたくなるようなテイスト。スープの奥行きも感じられ、相当なこだわりが詰め込まれているんだろうなと。

本格的なスープとは対象的に、麺は生麺風のノンフライ麺ではなく、あえてのフライ麺。これがまた見事に合ってるし、ネギやキクラゲなど細かくてスープに浮かぶ具がしっかり麺に絡んでくるのもいい。見事な一体感。

リュウジさんの根底にあるサッポロ一番愛や庶民的な感覚がすごく上手に注ぎ込まれていて、実にいいカップ麺に仕上がっていました。ウマかった!

第1位:ベストプライス by TOPVALU ベトナムヌードル フォー

2024年8月の1位は、またしてもイオンのプライベートブランド「ベストプライス by TOPVALU」から、4位の「ベトナムヌードル フーティウ」と同時に発売された「ベトナムヌードル フォー」を選びました。

今月だけ見るとイオンの回し者のようなランキングになってしまいましたが、特にこのベトナムヌードル2種は安いのに完成度が高くてヤバかった……!

スープはあっさりしてるのに厚みがあり、旨味たっぷりでパクチーの風味もバッチリ。4位の「フーティウ」と比べるとガーリックがなくなって、代わりにパクチーが入ったと考えてそんなに間違いないんじゃないかと。

ガーリックの主張がない分、スープの旨味が一層際立っている、という感じですかね。

米麺ももちろん同じくノンフライでつるつる。肉っぽく見える具材は植物性のタンパク質だったりしますが、乾燥ネギとパクチーは存在感十分。ウマい!

これで税抜118円と思ったら、文句のつけようがありません。コンビニでちょっと新しめのカップ麺を買う金額で、これを3個も買えちゃうもんなあ。2位のリュウジさんのカップ麺だって300円くらいになりますし。

アジア麺なので好みはどうしても分かれるとは思いますが、苦手でなければぜひ一度お試しいただきたいですね!

総評

以上が2024年8月の美味しかったカップ麺ベスト5でした。たまたま過去に発売された人気商品の再販が多く、順位付けにも悩んだのですが、過去にランクインさせた商品は除いてまとめてみました。

例えば「マルちゃん焼そば」あたりがそうで、これは本当に最高なんですけど、昨年8月のランキングに入れちゃったしなあ……とか、そんなことばかり考えてしまった!

次回は10月上旬頃に2024年9月のランキングを発表予定です。どうぞお楽しみに!


https://youtu.be/SF4gsmO-RQI [リンク]
動画でも解説しています!

ノジーマ

B級フード研究家。漫画を描いたりライターをしたり。変な料理をいろいろ考えます。週刊プレイボーイで『野島慎一郎の激ウマ!!バカレシピ研究所』連載中。最近は撮影をしていると猫が寄ってくるので、そのまま記事でも使っています。 ★レシピ本発売中!★世界一美味しい「どん二郎」の作り方 誰も思いつかなかった激ウマ!B級フードレシピ http://amzn.asia/8N2jTuz

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