さてさて・・・
サッカー、コンフェデのブラジル戦・・・
長友佑都「W杯優勝なんて腹を抱えて笑われる」
=サッカー日本代表
この状況。
圧倒的な強さでアジア杯を制し、その勢いで、
当時の世界王者であるフランス代表のホームに意気揚々と乗り込み、
残酷なまでに世界との差を身体に叩き込まれた、
トルシエ日本代表。
その時と、ちょっとダブって見えてしまった。
今の代表がどれだけやれるのか、
世界王者に胸を借りるつもりと思いながらも、
その反面で”もしかしたら・・・”と期待したり。
そして、前回は中田。今回は本田。
改めて壁の高さを、
まざまざと見せつけられた。
だが、打ちひしがれている場合ではない。
それでも、歯を食いしばって、
石に齧りついてでもやらなければならない。
血の滲むような努力でもやり遂げねばならない。
世界との差。
個の能力の差もさることながら、
特に改めて痛感した選手のレベルの高さ。
この日の先制ゴールをあげたネイマールなど、
華麗なテクニックを持つ攻撃陣に目がいきがちだが、
それ以上にレベルの高さを感じたDF陣。
現在世界最高のCBと個人的には思う、
チアゴ・シウヴァと、ダビド・ルイスのCBに、
グスタポとパウリーニョのボランチは、
正に”鉄壁”と呼ぶに相応しい堅固な陣を築いていた。
そして、それ以上に衝撃を受けたこと。
無意味なバックパスや、
バックラインでのボール回しに、
自分らの代表チームでも容赦なく、
ブーイングを浴びせる”観客のレベルの高さ”。
このような環境がこのような選手たちを作り上げる。
そんな環境で揉まれてきた超絶な”個”が、
決してバラバラになることなく、
しっかりとしたチームワークで、時に泥臭く、
ハードワークも厭わない戦いぶり。
勝てるわけがない。
たとえ10回やったとしても、
10回全部負けるレベルだろう。
このままでは。
恐らく、そういった危機感での発言だと思うのだ。
先述の長友選手のコメントは。
> 言ってみれば、中学生とプロのレベルですよね。
> 僕が中学生レベルで、向こうはプロレベル。
見ていた人間として何となくイメージしてしまったのが、
将棋。
たとえばアマチュア名人とプロの名人の対局の後、
日本がブラジルに”参りました”と頭を下げて、
『今回も勉強させて頂きました。有難うございます』と、
素直に御礼を述べているようなシーン。
しかし、そのように大いに勉強させてもらって
> 越えられない壁ではないと思いました。
> 僕の努力次第だと思います。
(中略)
> 本当に1人ひとりがトップを目指して、
> 向上心や貪欲な気持ちを持っていかないと、
> この1年で差が埋まらないと思います
このような強い気持ちがあれば、
何とかなりそうな気がするのですよ。
(我ながら結構楽天的なのであるw)
急にブラジルとかスペインとかに、
勝てるようになるとかでは、もちろんなくて。
(当たり前の話ですが)
まあ、色々と書いてしまいましたが、
つまりアレですわ。
こちらは遥か遠くから移動に次ぐ移動に加え、
W杯最終予選までやって疲労困憊の中での試合、
しかも開幕戦独特の雰囲気にボコボコのピッチ。
そんな中よく戦った方だと思いますわ。
(敢えて負け惜しみを書いてしまいますが)
次のイタリア戦、その次のメキシコ戦。
その向上心や貪欲な気持ちと、
これからコンディションを上げていけば、
必ず何かしら爪痕を残して帰れるはず。
信じて前を向いて歩くしかない。
立ち止まっている暇なんか、これっぽっちもねえ。
やってやれ。