そう、それはコバンザメを手に入れたある日のこと。ほんのでき心からでした。
「他の生き物にビタッとくっついて水中を移動してるけど、本当にそんなに吸着力すごいの?」と気になり、好奇心からコバンザメを冷蔵庫に貼りました。
ちょwwwwwマジでとれないwwwwwwwwww
笑いごとではなく本当に取れないんですよ……無理やり引っ張ったら頭がもげてしまう……それほどしっかり貼りついてはがれません。
このままでは一生コバンザメが冷蔵庫に貼りついたままになる……どうしたものか……。
コバンザメの吸盤の原理
Wikipediaを見てみると
吸盤には横(背骨と垂直方向)に18-28枚の隔壁がある。この隔壁はふだんは後ろ向きに倒れており、動いている大きな魚の体表などの面に吸盤が接触するとこれらは垂直に立ちあがる。このとき隔壁と隔壁の間の水圧が周囲の海水の圧力より小さくなり、これによって吸盤は面に吸いつく。吸いついたコバンザメを後ろに引くと隔壁の間の水圧はさらに小さくなるので吸盤はさらに強く吸いつく。反対にコバンザメを前に押すと隔壁がもとの位置に倒れるとともに吸盤内の水圧が上がり、吸盤は面からはずれる。このしくみによって、彼らは自分がくっついた大きな魚などが速く泳いでも振り払われずにすみ、また離れたいときは大きな魚などより少し速く泳ぐだけで簡単に離れることができる。また、隔壁には0.1mmほどの細かい骨が付いており、吸盤で吸い付くとともに骨が滑り止めともなっている。
とのこと。
難しくてちょっと何言ってるかよく分かんない……けど、つまりは「引っ張るんじゃんなくて押せ!」ってことだよね??? 試してみよう!
いや! はがすためには押した後に「引っ張る」作業が絶対必要になるわけだから、押してもダメじゃん!! 全然取れないよ!!!!
どうしよどうしよ……
コバンザメをはがす
考えろ、考えるんだ……コバンザメの気持ちになって想像するんだ……くっついた相手から離れたくなったらどうする? 左右に体をふるはずだ!
よし!! コバンザメの頭を押しながら左右にふったりスライドさせながら動かしてみよう!!!!
とれたぁぁぁぁあああああ ゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚
一時は「このまま一生コバンザメが冷蔵庫に貼りついたままだったらどうしよう……」と焦りましたが無事取れました!!!!
冷静になって考えると「吸盤と壁の間に下敷きなんかを入れて真空状態を解除すれば簡単にはがせるのでは?」と思いましたが、道具を使わずにはがせたので良しとしますw
人の肌にもくっつくらしく、もし海の中でコバンザメにくっつかれた場合は下敷きとかないので、道具をつかわずに引き離せた経験は今後いざという時に役立つはず!
「巨大ザメからコバンザメをはぎ取った鵜(ウ)」もコバンザメの頭を左右にふってはがしてるし。
Watch a cormorant dive for fish—and pluck a remora off the side of a whale shark pic.twitter.com/SgIhE1jF3a
— National Geographic (@NatGeo) February 23, 2023
ちなみに捌くときにもうっかりひっくり返してしまい、まな板に吸盤がくっついて大変でしたw
コバンザメは上位クラスに美味しい白身魚なので、もし見かけたら吸盤に気を付けつつ、ぜひ捌いて食べてみてください(・∀・)
※画像は全て筆者撮影
参考
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%B6%E3%83%A1[リンク]