お好み焼きじゃあない! 大阪の知られざる名物「かしみん焼き」を食べた結果→ ああっ!

大阪の名物といえばお好み焼きですが、大阪の知られざる名物として「かしみん焼き」なるものがあると知り、実際に食べに行ってみた。

大阪の知られざる名物「かしみん焼き」を食べる

この「かしみん焼き」は岸和田市の一部地域で愛されている伝統的なグルメで、「洋食焼き」に「かしわ / 鶏肉」と「牛脂」をくわえたものとのこと。洋食焼きは水でといた小麦粉を焼いてソースをかけた料理。つまり洋食焼きの派生グルメがかしみん焼き?

『元祖かしみん焼き くろまつ』で食べる

今回かしみん焼きを食べたのは『元祖かしみん焼き くろまつ』(大阪府貝塚市堀3-14-17)。住所は貝塚市だが、ほぼ岸和田市。目の前で丁寧に焼いてくれたかしみん焼きは、お好み焼きより薄く、洋食焼きより目視的な具の主張が少なく、もんじゃ焼きよりしっかり円形に保たれている。

完成した時点ですでに味がついている

ちなみに味は、ソースと醤油のどちらかを選ぶことができる。つまり追加して調味料をかける必要はなく、完成した時点ですでに味がついている。鉄板で焼かれた薫りが立ち上り、食欲をそそらせる。生地にヘラを入れてみると、やや弾力があるものの容易に切れた。

食べるとわずかな弾力を感じさせつつ崩壊して広まる生地

食べる。ああっ! コレうまい。実にうまい。もんじゃ焼きのようにジャンクテイストなのかなと思いきや、これがけっこう上品で、いくらべても食べ進められそうな勢いでウマイ。モチッとしすぎず、食べるとわずかな弾力を感じさせつつ崩壊して広まる生地。

ドライでありながら旨味と塩気の絶妙なバランス

かしみん焼きの端の部分はカリカリサクサク。これもまた美味で、中央部と交互に食べ進めれば、ドライでありながら旨味と塩気の絶妙なバランスを感じる魅惑のかしみんグルメが堪能できる。たまらない。

かしみん焼きとお好み焼きはまったく別物という事実

お好み焼きも食べたが、これもまた実に美味。どちらも食べて分かる、かしみん焼きとお好み焼きはまったく別物という事実。かしみん焼きとお好み焼きを順番に食べることで、その違いと個性を明確に知れるだけでなく、双方のおいしさを堪能できる。

岸和田市発祥の伝統的なかしみん焼きを強く推したい

このかしみん焼き、一人で1~2枚はペロリと食べきれる量。もし大阪府を訪れることがあれば、岸和田市発祥の伝統的なかしみん焼きを強く推したい。かしみん焼き、シンプルに思えるけど、これ、自宅だと出せない味だよなァ。……と思いいつつ帰ったのだった。

酸素と砂糖水と樹液が大好物 https://twitter.com/kudo_pon

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