ガラスと言えば、ケイ酸塩を主原料としている、窓などに使われる透明な物質を思い浮かべる。だが、科学の分野では、より広く非晶質(アモルファス)の固体はすべてガラス状態と見なされる。その意味では、プラスチックも金属もガラス状態になる。
ガラスに共通の特性として、ガラス転移というものがある。通常、固体の結晶を加熱してゆくと、融点で液体に変わり始め、固体と液体が共存する間は温度が融点に維持され、固体が全て液体に変わると、またその温度が上昇してゆく。
だが、ガラスの固体を加熱した場合は、低温では結晶なみに堅く、流動性がないが、ある温度の幅で急に粘りけが増し、飴のように流れ出す。固体とも液体ともいえないようなねばねばした状態になる特性がある。
このため、ガラスは、通常でも固体と液体の区別がはっきりしない物質と考えられ、固体のように見えても、液体の性質を持ち、長い年月をかけて形を変えるものと考えられてきた。例えば「中世の教会を飾るステンドグラスは下部ほど厚い」という理由を、ガラスが長い時間をかけて液体のように下方へ流動するからだという。
ところが最近、ガラス形成の仕組みに関する基礎研究を行っていたグループが、類似した特性を持つ琥珀(こはく)の分子構造について、数千万年の間ほとんど変化しないという事実を突き止めた。
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参考HP Wikipedia:ガラス ガラス転移点 私編雑学ノート: ガラスの話 National Geographic news:ガラス特性の性質、覆る可能性