長崎の老舗が作った米粉製「八十八カステラ」は東京でしか手に入らない!

  by 古川 智規  Tags :  

カステラ本家 福砂屋は、創業400周年のメモリアルイヤーとなる2024年に、400年の歴史で初となる“米粉”を使用したカステラ『八十八(やそはち)カステラ』の本格販売を開始する。なお、カステラの老舗である長崎の会社だが、取り扱いは中目黒店(毎週金曜日~週末限定・個数限定)と赤坂店(毎週木・金曜日限定・個数限定)、東京工場への電話での注文、および「ホテル椿山荘東京」での婚礼ギフト(6月1日~)のみである。今後、順次取り扱いを増やすということだが、当面は東京でしか手に入らない。
実際に食べてみたのでレポートする。

『八十八カステラ』は、小麦粉の代わりにこだわりの九州産米粉を使用し焼き上げた、米粉カステラである。八十八は「米」という漢字を分解した昔から使用される洒落であり、末広がりの象徴である「八」が多用されるおめでたいネーミングといえる。
さて、九州で一般的な長くデカい直方体のカステラとは違い、手のひらサイズのかわいいものだパッケージを開封すると2切れのカステラが入っている。意外だったのは色がかなり濃いことだろうか。米粉ということだったので、ずいぶんと違うものを想像していたのだが、見た目は通常のカステラと変わりがないように見える。鶏卵をふんだんに使用していることの証だろうか。

食べてみると、普通のカステラと味はほとんど同じだ。香ばしさも甘さも底のザラメの感じも同じだ。違うことといえば、やはり食感だろうか。米粉によるふっくら感は小麦粉では出せない。ただししっとり感は小麦粉に分があるように感じた。
極端な例えとしては、小麦粉で作る通常のカステラの食感がケーキ記事だとすれば、米粉で作ったカステラの食感は蒸しパンのようなモチモチ感だと言えようか。
好みの問題だが味はほぼ同じで食感だけの違いや東京でしか手に入らないので特に九州への逆お土産、おめでたい席でのご進物等に最適ではないだろうか。

※写真はすべて記者撮影

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