今年は春から暑い日が続き、気が付けば夏日という日も。
こう暑いと、冷たいドリンクがいつでもほしくなる。今やどこのメーカーからも保冷できる真空ステンレスボトルは出ている。ただアイスドリンクを入れて持って出るだけでは面白くないので、「持って帰る」のに最適なボトルを紹介する。
今回はバイクのリアボックス(トランク)に積んで持っていく。当然だが往路は自分の好みのアイスドリンクを入れてある。ツーリンクには水分補給は必須事項だ。氷は入れなくても当日に消費してしまう分だけなので大丈夫だ。
このボトルは、大阪のタケヤ化学工業が製造しているサーモフラスク 1.9Lという製品で、1リットルでもない2リットルでもない中途半端な容量だが、氷を入れることを考えると詰め方にもよるが1リットルから1.5リットルの容量とみて問題ないだろう。いずれにしても正味の液体容量は多い。
好みのアイスドリンク(記者の場合は無糖紅茶)を消費しながら目的地に到着した。千葉県の松戸神社だ。ボトルの無糖紅茶は到着までに消費しているので中身は空だ。ボトルをわきに置かせてもらい、まずは手水舎で手と口を清める。松戸神社の主祭神はヤマトタケルノミコトで、境内社に秋葉神社がありこちらは火防の神様として名高い。
神社には湧き水や井戸を御神水として、参拝者に頒けてくれるところも多い。ただし御神水が御神体であってもなくても、飲用に適しているかどうかは、現代の衛生基準によるので検査していない場所では飲用不可となっている神社も多い。
龍の口から出る豊富な水量の御神水は飲用可となっているので、ボトルをゆすぐのにお借りした。その後、御神水をたっぷり1.9リットルいただいて、持ち帰ることにした。このような湧水は地下水なので暑いときは冷たい。その温度のまま持ち帰ることができる。
バイクのトランクに戻した時には、もはや御神水輸送のための御用バイクのようなものである。丁寧で安全な運転で家まで「輸送」する。途中で飲んでも良いのだが、キャップは回せばボトルに付いたまま折れる形で外れるので、落としたりなくしたりということはない。外で飲むときにはありがたい機構だ。
家に帰って数日間で飲むために氷を入れて保冷しておく。まろやかでほのかに甘い御神水はそのまま飲んでも美味しく、お酒の好きな方はボトルからそのまま注いで水割りにしても良いだろう。口が広いので大き目の氷でも問題なく入るのも高得点だ。
保冷ボトルを使用してドリンクを持ち出すだけではなく、帰りには例えば今回紹介したように新鮮なままの御神水を運ぶこともできるので、バイクでのツーリングに限らず夏に向けて試してみてはいかがだろうか。
※写真はすべて記者撮影