母島からアオウミガメが届いたよ! とのことで、ありがたいことに食べる機会を頂きました。母島は小笠原諸島の小さな島。小笠原諸島といえば、東京・竹芝から船で24時間かけて行くことができる父島が有名ですが、さらに父島から2時間かけて行くことができる島、それが母島。
アオウミガメのビジュアルは完全にマグロ
そんな母島から希少で貴重なアオウミガメが届いたわけで、グルメな好奇心がくすぐられます。アオウミガメは刺身にされ、冷凍状態で船で運ばれ、東京までやって来ました。ビジュアルは完全にマグロ。かなり鮮度が良いマグロそのもの。
マグロっぽいけど!?
箸でつまんでみた感触もマグロ。小笠原諸島の人でないかぎり、100人中100人がマグロと答えるはずです。しかしこれはアオウミガメ。食べればその味はマグロではないはず。
人生初のアオウミガメの刺身
さっそく大きく切られたアオウミガメの刺身を食べてみることにしました。緊張する。大人になっていろいろ食べてきましたが、人生初のアオウミガメの刺身。期待もありますが、ドキドキもします。
馬刺し用の醤油をやや多めにかけて食べた
調味料として、馬刺し用の醤油を使いました。アオウミガメの刺身に馬刺し用の醤油をやや多めにかけて食べてみます。……ッハァアアアア! なんだこれは! ウマイなぁぁぁぁああああ!!
ジワッとジワジワ感じる深い旨味
ビジュアルは完全にマグロですが、その味は馬刺しに近いものを感じます。生臭さやクセは皆無。ジワッとジワジワ感じる深い旨味、これ馬刺しに限りなく近いテイスト。
テイストは馬刺しの上位互換! うまい
でも馬刺しとは食感が違います。けっこう歯ごたえがあるのです。けっして硬いとか、筋張ってるとか、そういうネガティヴ要素ではなく、心地よいキュキュッとした食感。これ癖になりそうです。
ビジュアルはマグロっぽく、テイストは馬刺しの上位互換、食感は完全オリジナル。このおいしさ、アオウミガメ特有のもの。うまい。ごちそうさまでした! ちなみに、アオウミガメは鮮度が重要らしく、もしイマイチなアオウミガメを食べたという人は、鮮度が良いものを食べてみると、好きになるかもしれません。うまい!
アオウミガメって食べてもいいの? と思う方もいると思います。東京都が年間135頭の捕獲を許可しており、それが食用として使用されているようです。『現代ビジネス』の記事では以下の一文が掲載されています。
<現代ビジネスの記事 / 一部引用>
「小笠原諸島では現在でも年間135頭(うち父島は50頭)の捕獲が東京都によって許可されている(ただし、産卵期の6月~8月は禁漁期とされ、体長75cm以下の個体の捕獲は禁止されている)」
東京都の漁業調整規則をチェックしてみると、より深く知ることができるかもしれません。