MBSドラマイズム『恋をするなら二度目が上等』長谷川慎(THE RAMPAGE)古屋呂敏インタビュー 「言葉では言い表せない美しさがある」本日最終話!

  by ときたたかし  Tags :  

ダンス&ボーカルグループTHE RAMPAGEのパフォーマーとしても活躍中の長谷川慎さんと、「仮面ライダーセイバー」や日曜劇場「VIVANT」古屋呂敏さんが地上波ドラマ初主演&初共演のドラマ、MBSドラマイズム「恋をするなら二度目が上等」が現在放送中(MBS/毎週火曜深夜0:59~、TBS/毎週火曜深夜1:28~)。

初恋相手に十数年ぶりに再会した、素直になれないアラサー男子の現実味あふれるオトナの恋模様が描かれ、30代ならではの現実味を帯びた“アゲイン”ラブストーリーが話題となっています。おふたりに聞きました。

■公式サイト:https://www.mbs.jp/koi_nido/episode.shtml [リンク]


●おふたりが今回演じられた役柄について改めて教えてください。

長谷川:僕は宮田晃啓というビジネス誌の編集者で、年齢は30歳の役を演じています。仕事熱心で真面目な性格で、岩永崇と出会ったことで過去の恋愛を思い出してしまいます。本当は仕事に集中したいけれど、彼との出会いでどんどん恋におちていく、そんなキャラクターです。

古屋:岩永崇は32歳で、ビジネス誌でコラムを書いている売れっ子の大学准教授になります。性格は普段から飄々としていて本音がつかめず、つねに余裕もあるタイプ。だから大人っぽくて、僕自身も彼のような余裕がある大人はいいなと思いました。そんなキャラクターの持ち主です。

●オーバー30歳男子の恋愛ということで、脚本の感想はいかがでしたか?

古屋:僕は彼とは一歳しか変わらないので、年相応に「分かるなあ」というシーンがたくさんありました。20代前半は相手のことが好きという感情だけで突っ走ることができますが、30代は責任があったり、環境や焦りもある。感情ではなく、考えてしまうことで生まれるひずみもこの作品には盛り込まれているので、お芝居しながら考えることもありました。

長谷川:僕は今25歳で宮田は30歳なのですが、ずっとアーティストをやってきて会社勤めをしたことがなかったので、会社で働く方の大変さ、自分の意思で仕事に集中したくても、環境によって崩れてしまうこともあるのかと、脚本を読み知りました。また、30代は20代の時と違う大変さがあり、ドロドロとしたところもある、難しい世界だなと思いました。

●おふたりは初共演だそうですが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

長谷川:雰囲気はとてもよかったです。初めて顔合わせでお会いした時から、すでに壁がなくて。最初って当たり前に距離があるものだと思うのですが、それをまったく感じさせずにスッと入っていく感じで、現場も監督含め、スタッフの方たちもみんなあたたかかったです!

古屋:僕も初めてお会いする時にどういう方なのかなと思っていたのですが、それこそ宮田のように真っ直ぐでフレッシュで、一緒に何かを作る上で信頼できる方だなと思いました。撮影とともに信頼関係が積み上がっていったので、カメラが回っている時もそうじゃない時も話していました。

●また、おふたりとも今回が地上波ドラマ初主演だったそうですね。

長谷川:うれしかったです。作品の内容がBLで、僕が初めてお芝居をした時の役がBLだったんですよ。その時に振り切ったBL作品をやれている俳優さんがかっこいいと思っていたので、自分もいつかやりたいなと思っていました。今回いろいろつながった感じもしてうれしかったです。

古屋:僕も率直にうれしかったですが、それと同時にお話をいただいた時に原作の漫画を拝見して、どうすればこの世界観に近づけるのか、原作を愛している方々がたくさんいる中、その期待に自分がどう応えていけるのか、ということを考えていました。この作品に選んでいただいた運命、ご縁もあったと思うので、その責任をどう自分が返せるか考えましたね。

●今日はありがとうございました!最後にメッセージをお願いします!

長谷川:今回キスシーンなどの絡みのシーンがあるので、そこはかなりのキュンポイントだと思います。よりディープなシーンは、自分たちも観ていて燃えるというか、なかなか言葉では言い表せない美しさがあると思いました。シチュエーションが素晴らし過ぎて…きれいに撮っていただけました。

古屋:崇と宮田の何気ない、日常の何気ない会話の中に、愛おしさがたくさん散りばめられてる、詰まっている作品です。その一瞬一瞬が僕にとってはとても大切で、そういう距離感に注目していただけたらうれしいです。歯がゆさに二ヤっとしたり、そんな瞬間が僕の心にも残っています。

長谷川:宮田は本当は好きなんだけれど、それを隠してツンツンしている絡みもあり、それも愛おしいんです(笑)。デレデレと跳ねのける感じ、これがけっこう随所に出て来るので期待してほしいです!

■ストーリー(最終話)

お互いに距離を置くことにした、宮田晃啓(長谷川慎)と岩永崇(古屋呂敏)。「別れたほうがいい――」思ってもいないことをなぜ言ってしまったのか、宮田は後悔していた。ふとした拍子に崇のことばかり考えてしまい、仕事が手につかず…崇の家に向かうが、静まり返った部屋にその姿はなかった。そんな時、白石優人(髙松アロハ)から連絡が入る。そして、崇が山梨の実家にいることを知った宮田は…。“初恋”から14年の時を経て…二人が選んだ未来とは――。

撮影=オサダコウジ
©「恋をするなら二度目が上等」製作委員会・MBS

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo