キリンビールは、糖類・甘味料を一切使用せず仕上げた、甘くなく果実味が引き立つ「キリン 氷結 無糖」シリーズより、初の限定商品として「キリン 氷結 無糖 ウメALC.7%(期間限定)」(各350ml 缶・500ml 缶)を発売している。
チューハイと言えばやはり柑橘系、中でもレモンは中心的な存在だが、期間限定とはいえウメが加わることにより、無糖だからこそ感じることができる果実本来の味わいを楽しむことができるだろう。
本品のアルコール度数は7%で、ビールよりも高めだが飲み心地や飲みやすさはかなりいい線をいっている。アルコール度数の高いものは、どうしてもエタノールのにおいがするもので、そこが苦手な人も多い。本品はそのようなことはなく、缶のままでもグラスからでもスッと口に入る軽さがある。ただし、そのまま1本を飲み続けるとさすがに7%のアルコール飲料なので酔いが回るのは早い。その点は飲みやすいがゆえに注意が必要だ。
家庭で気軽にチューハイを飲むのに選択するおつまみは、手軽で調理いらずのスナック菓子というのが定番だ。しかし、電子レンジですぐに食べることができるお惣菜で飲むことにより楽しみが広がることは、居酒屋で飲む際に多くの調理されたおつまみを注文するので理解はしているはずだ。
そこでコンビニはスーパーで売られている、餃子・イカ七味焼き・ひじき煮を電子レンジで加熱してワンプレートに盛ってみた。
無糖で余計な味がない分だけ、おつまみとの相性が広くどれもお酒がすすむ。ちなみにレモン7%、レモン4%でも同様に試してみたが、調理されたお惣菜との相性はよかった。
最後にちょっと変わった飲み方を紹介する。無糖であるがゆえにあえてシロップを入れると好みの味がつけやすいことを利用して、クラフトコーラのシロップを少しだけ入れてみた。今や日本各地にクラフトコーラが製造されていて、炭酸飲料としての発売はもちろんだが、家庭で気軽に楽しめるように濃縮されたシロップも売られている。
記者が入れたのは伊勢で売られている萬金丹という歴史ある薬をヒントに、和漢植物を加えたその名も「萬金コーラ」だ。スプーン2杯くらいで香りも味もコーラに近くなるとともに、無糖だからこそレモンやウメの風味がするほんのり甘いカクテルが出来上がった。無糖だからこそ好みのシロップで味付けができる逆転の技だ。
通常は無糖で楽しく飲んで、たまに気分を変えたいときに自分好みのシロップを少し加えて全く違うチューハイに変化させて飲むのも楽しみがある。たかがチューハイだが、ひらめきとおつまみの工夫で変化する無限の可能性を氷結無糖シリーズで楽しんでみてはいかがだろうか。
※写真はすべて記者撮影