全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。“中華そば 陽気”。昭和33年に広島で生まれ、地元の人々に愛されてきた広島を代表する中華そばのお店だ。屋台からスタートし、現在は5店舗を展開する人気店。筆者の敬愛するラーメン評論家の故・北島秀一さんは生前、好きなラーメン店を聞かれると必ずと言っていいほど“陽気”の名前を挙げていた。
そんな“陽気”監修のカップ麺がファミリーマート限定で発売された。その名も「中華そば陽気監修 醤油豚骨中華そば」。ファミリーマートのプライベートブランド「ファミマル」からの発売だが、「サッポロ一番」のサンヨー食品が作っている。
縦型のカップ麺で、フタを開けると「仕上げの小袋」が1袋のみ。お湯を入れて3分待ち、仕上げの小袋を入れて完成。
ハッキリ言ってかなりシンプルな作りのカップ麺だが、完全に「豚」に振り切った味づくりで気持ちが良い。ライトめでじんわりとした味わいの豚骨清湯に小袋の油を加えることで、豚感をブーストさせている。麺は実にカップ麺らしいシンプルなフライ麺。
カップ麺の良さを残しながら、お店のウリである豚のちょっと荒々しい味わいを演出した一杯。見た目的な特徴はないものの、個人的にはかなり好きなまとめ方だった。ちょっと玄人好みな一杯だが、少しワイルドな中華そばが食べたい方にはピッタリ。ぜひお試しあれ。