オランダのNPO『マーズ・ワン』は22日、火星永住希望者を選抜するプログラムの開始を発表した。プログラムは2023年以降の実現を目指している。
申し込みはウェブサイト上で受け付けており、希望者の顔ぶれはリアルタイムで確認できる。候補者の選抜は専属の専門家集団が担当するものの、一般のユーザーも信任投票に参加できる予定だ。
「プログラムの開始を発表できることにすごく興奮している。地球上のすべての人に火星への門戸が開かれているのだ」と『マーズ・ワン』の共同設立者バー・ランスドープは語っている。
エントリーは性別、年齢、国籍などの制限がない一方、少額の登録料を支払わなければならない。機会の均等を図り、興味本位の申し込みを避けるため、登録料は各国の1人当たりの国内総生産で決定されるとのこと。ちなみに国際通貨基金が発表している2012年のランキングによると、日本は14位。
選抜プログラムの第一段階終了日は8月31日で、見事選抜された候補者のみが次の段階に進み、さまざまなトレーニングを積むことになる。24名から40名ほどに絞られた時点で、プログラムの初回に参加する移住者を一般投票で決定するとのこと。
なお、火星永住にふさわしい条件は「身体と心の健康が優れている」のが前提で、「回復力」「適応力」「好奇心」「他者を信頼する力」「機知に富むこと」といった特性を有していることが挙げられている。
画像: 『マーズ・ワン』のウェブサイトのキャプチャー
http://applicants.mars-one.com/overview/newest/desc/1