ロケットや宇宙船が地球から宇宙空間に飛び出すためには、地上で燃料を燃やして推進力を得ることが常識ですが、NASAも関わっているSpin Launchの準軌道加速器発射システムならば、その常識が覆るかもしれません。
約9000メートルまで飛ばすことに成功
準軌道加速器発射システムは猛烈なスピードでロケットをスピンさせ、その勢いで宇宙空間に向けてロケットを放つというもの。すでに実験では、約9000メートルまで飛ばすことに成功しているようです。
途中から燃料による推進力で宇宙空間の目的ポイントへ
高速でロケットをスピンさせるとき装置内は真空になるとのこと。ロケットは膜を突き破って真空状態から解き放たれ、宇宙空間を目指して飛行。本番では、途中から燃料による推進力で宇宙空間の目的ポイントへと向かうようです。
今後、実験を重ねてスピン加速によるスピードと高度が上がっていくようです。この方法で安全に宇宙空間までロケットが移動できれば、コスト面でかなり助かるのではないでしょうか。
※記事画像はSpin Launchより