ハミガキの値段の差の謎に迫る!洗口液と液体ハミガキは別物?

  by 古川 智規  Tags :  

今やカタカナで「ハミガキ」というのが一般的になったようだが、昔は「歯磨き粉」で、本当に粉末のものだった。よって現在では歯磨き粉ではなくハミガキペーストというのが正しいのかもしれないが、本稿では最近の用例にならいハミガキと称することにする。
ところで、ハミガキ製品は一般的なペーストの他にも液体のものや、関連製品としての歯ブラシや洗口液もある。値段も様々で、銘柄指定外以外の場合はどれを買うのか迷うのではないだろうか。そこで数多くの製品を出しているサンスターのGUMブランドで統一してその違いを確認してみた。

歯ブラシは形状や硬さの違いで分かれているので、これは目的のものを見つけやすい。旅行用や外出用のパッケージもよく見かけるポピュラーなものだ。値段の違いは素材や機能によるのでわかりやすいだろう。

次にハミガキペーストだ。同じブランドでも複数の種類があり、箱入りとそうでないものは明確に価格帯が違う。そして一般的なチューブ入りのものでも微妙に価格が異なる。
まずは箱入りのいかにもお高そうなモノ。これはパッケージに記載の通り、特定の効果・効能が付加されているペーストで、それ用の成分が配合されているのでお高い。歯や歯茎にお悩みを抱えた方には最適な選択となる。
次に一般的なものの中でも「プラス」の名称を冠したものは、「歯周病菌と戦う」がウリの同社製品の中で歯周病菌の増殖までも抑える成分を配合したもので、日常使いでちょっとワンランク上の製品を選びたい意識が高い人向けの製品だ。

最後に、この写真の2製品だが、これらの違いと区別は意外に知られていない。左が液体ハミガキで、右が洗口液だ。
わかりやすく、よく使われるのが洗口液で、口に含んだ後に吐き出すことで口臭予防や、製品によりその他の付加機能がある。ハミガキではないので補助的に使用するか、時間がないときの簡易的な使用に向いている。
そして液体ハミガキなる洗口液とは似て非なるモノ。これは歯ブラシと併用するのでペーストのハミガキと使用方法は同じだ。ペーストが液体になっただけで、使用後に水で口をすすぐ必要がないため災害時のハミガキにも向いている。液体ハミガキには歯を研磨する機能はないため、その目的の場合はペーストを使用するほうが良い。しかし液体である利点は、薬剤がいきわたらないところがないため、磨き残しがほとんどないということだ。

オーラルケア製品を検討する際には、目的や機能、医薬部外品である場合は効果・効能を確認して最適なものを選択し、または併用して気持ちの良い毎日をお過ごしいただきたい。

※写真はすべて記者撮影

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