仲間由紀恵インタビュー 「元気や一歩踏み出す勇気は、子供たちにもきっと届く どう成長するのかわたしも楽しみです(笑)」『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』で声優挑戦

  by ときたたかし  Tags :  

俳優の仲間由紀恵さんが、いま最も注目を集めていると言っても過言ではないアニメシリーズ「パウ・パトロール」の劇場版最新作、『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』に、日本語吹替キャストとして出演しました。劇中では、マッドサイエンティストの“ヴィクトリア”役を熱演しています。

“パウパト”の愛称で大人気、巻き起こるさまざまなトラブルに立ち向かうリーダーのケントと、個性豊かな子犬たちからなるチーム「パウ・パトロール」が「パウっと解決!パウフェクト!」を合い言葉にそれぞれの特技を生かして大活躍!子どもたち、そして大人たちまで虜にしています。

5歳の二人のお子さんを子育て中の仲間さんも元々「パウ・パトロール」の大ファンだそうで、今回の最新作が投げかけるテーマも心動かされるものがあったと言います。お話をお聞きしました。

■公式サイト:https://www.pawpatrol-movie.jp/ [リンク]

●2014年公開のアニメ映画『ジョバンニの島』以来、9年ぶりの日本語吹替えとなりましたが、どのような準備をしましたか?

いただいた資料と映像を観て、自分の中で何度も何度もシーンを作り上げて、おおよそのイメージを収録現場に持って行きました。どうしても収録現場でやってみないと分からないことがたくさんあったので、自分が持って行ったものをまずはとにかくトライして、自由に演じさせていただいたところも大きかったです。特に制限なく始めて、演じながらアドバイスをいただけたり、本当に楽しく演じさせていただきました。

●本作のヴィクトリアの吹替えを拝見して、とても生き生きとした感じでトラブルメイカーを演じられていたと思いました。どのような工夫、またはリクエストがあったのでしょうか?

自分で思っている以上に声を大きく出さなくてはいけないということを意識して演じていました。おっしゃるようにとても楽しみにしていた役だったので自分なりに演じてはみたのですが、そこで足りなかった彼女の強さの部分であったり、笑い声や、テンポの良さで強さを表現するということなど、細かく指示・アドバイスをいただきました。

●ハイテンポにすることでキャラクターの強さを表現されたわけですね。

やっぱり声のお仕事って、実際にやってみると難しいんです。ただ話すだけのものでは絶対ないですし、だからと言って感情を入れただけでいいのかと言うと、それだけでもないような気がするんです。もう一個、第三者の目のような客観視出来る視点を持って演じていかないといけないなと思い、ずっと必死に収録していました。

ただ、こういう悪いキャラクターは、自分が現実世界でやってはいけないことをたくさんさせていただけるので、そういう意味では本当に楽しかったです(笑)。普段のお芝居で出さない声も出しますしね。

●今回はマイティパワーという大きなパワーをめぐる騒動が巻き起こる物語ですが、どのようなパワーがほしいですか?

いっぱいパワーはほしいのですが、もう一人の自分がほしいなと思うこともあります。あとはいろいろなことをスピーディーに、的確に終わらせることが出来るパワーがわたしにもあるといいなと思いました。

●それは仕事と子育ての両立ということでしょうか?

そうですね。一日の時間があっという間に過ぎてしまうので、仕事の時間ももうちょっとほしいですし、育児の時間ももうちょっとほしいです。

●お子さんたちも『パウ・パトロール』のファンだとうかがっていますが、どのように楽しまれていますか?

塗り絵が好きなので、パウパトの塗り絵のノートを買って一緒に色も塗りますし、前作の映画を何度も観ていて、パウパトのみんなが個性的でかわいい、個々のキャラクターが好きだなと思って観ていると思います。まだ具体的に理解している年齢ではないのですが、何回も観たいと思っていると思います。わたしが笑わないところでとても笑ったりすることがあるので、その反応が楽しいですね(笑)。

●改めて待望の劇場版続編、『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』をご覧になっていかがでしたか?

まずスカイの印象的なエピソードが描かれるので、それが子どもたちや親御さんたちにどう届くのかが楽しみです。後はやっぱりわたしもそうなのですが、自分が仕事をしていて、これが出来ない、もうちょっとこうすればよかったみたいな反省ポイントが、それぞれの仕事でいくつもあるんですよね。力や技術がすぐに身に着くわけではないので、それをもうちょっと次にはよくしていけたらいいなと思って毎回現場には行くのですが、そのことと重ね合わせるとスカイもリバティも同じような境遇なのですが、前に一歩踏み出す勇気がふたりにはあるので、観ていて納得出来るんです。出来ないかも知れないけれど一歩踏み出す勇気を分かりやすくストーリーで伝えてくれているので、子供たちにも大人にも届いてくれるのだと思いますね。

●小さい子に言葉で説明することは大変なことですが、こうして映画で教えることが出来るのでよいですよね。

そうですね。気持ちも子供たちの中に入って来るでしょうし、映画を観終わった後に元気や勇気、どのように子供たちが育っていくのかというのは楽しみなところです。

●今日はありがとうございました。最後に映画を楽しみにしている方たちにメッセージをお願いいたします。

『パウ・パトロール』が大好きな子供たちには今回の作品も本当に楽しんでもらえると思いますし、ご家族で映画館で観てほしいです。映画館は特別な空間だと思うのですが、その世界に入ってみんなで入ることが出来ますよね。家で観るのとはまた違う、パウパトの世界に大好きなお父さんお母さんたちと入って、好きなパウパトを応援できる特別な時間だと思うんでです。それをみんなで体験してもらって、それぞれの楽しいを見つけていっぱいお話をしてほしいなと思います。

■ストーリー

大都市アドベンチャー・シティに、ある日まほうの隕石が落ちてきた!
なんとその隕石はパウ・パトロールたちにあたらしいマイティパワーを与えてくれ、最強の子犬「マイティ・パウ・パトロール」に大変身!
でも、宿敵のライバール市長が、おそろしく頭のいい科学者であるマッドサイエンティストの“ヴィー“と手を組み、このマイティパワーを奪おうと悪だくみを!このマイティピンチを、リーダーのケントと、パウ・パトロールたちは、「マイティパワー」でパウっと解決できるのか!?

新しく手に入れたマイティパワー、新しく出てくるトラブルメーカー、
わくわくが止まらない”みんなが全く知らないお話”が、冬休みの映画館でくり広げられる!

ぜひ映画館で「マイティパワー」を手に入れて、みんなで彼らを応援しよう!!

©2023 Paramount Pictures. All rights reserved.

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo