4日から始まった『ブギウギ』第10週が終わった。スズ子(趣里)の楽団旗揚げから六郎(黒崎煌代)の戦死、そして茨田りつ子(菊地凛子)との合同コンサートまでが描かれた。
梅丸楽劇団(UGD)解散により、自らの楽団を立ち上げることを決意したスズ子。だがスズ子のジャズは「敵性音楽」としてオファーは来ないばかりか、「梅丸楽劇団あってのスズ子」として評価は下がる一方。その頃、六郎の戦死を知らされたスズ子は、やるせない感情をぶつける。
そんなスズ子に羽鳥善一(草彅剛)は『大空の弟』という歌を書き下ろす。スズ子の六郎への想いをしたためたのだという。さらに善一は、りつ子との合同コンサートを提案する。ステージで『大空の弟』を歌い終えたスズ子は泣き崩れ、六郎の幻影を見る。その時、善一から「福来くん、しっかりしなさい」という声をかけられる。立ち上がったスズ子は『ラッパと娘』を熱唱。りつ子との共演は評判を呼び、合同コンサートは大成功のうちに終わったのだった。
ネットでは、
・音楽の力ってすごい!感動する!
・こうしてまたスズ子の才能を引き出してしまった羽鳥先生
・今週のブギウギの最後、もうだめや、ぐちゃぐちゃに泣いた
といった声が寄せられている。さて、そんなこの週は、六郎を失ったスズ子、そして梅吉(柳葉敏郎)の心の喪失と再生が描かれたのではないだろうか。六郎の死によりさらに自暴自棄になり、酒に溺れていた梅吉は、スズ子の『大空の弟』を聴いてそれを受け入れる。また、スズ子自身もこの歌に救われている。
また、りつ子との関係も今後どう変化していくのか注目される。それまでスズ子をやたらと邪険に扱ってきたが、合同コンサートの話に乗ったということは、スズ子をどこかで評価しているはず。
ネットでは
・合同コンサートでスズ子の歌をぞでで見ていた茨田りつ子が、ニヤリと笑ったのが印象的
・スズ子と茨田りつ子さんの関係性がなんともいい…特別に仲のいい友達ではないし仲間ともちょっと違う気がしてて、公式のポストの「同志」って言葉がしっくりきた
・ラッパと娘を控え室で聞くりつ子様が満足そうな笑みを薄ら浮かべてるのも好き…
という声もある。
ちなみに前週の第9週から、脚本家が足立紳に代わって櫻井剛が担当しているという。ネットではリレーが違和感なく行われたという声も多いが、若干、展開の妙とテンポ、そして心のひだを描く描写が増えてきたように思う。より、あらすじが立体的になり、1本筋が通った印象がある。また足立が再び携わることもあるだろうが、その帰結点まで、どのくらい我々を楽しませくれるのだろうか。