あんみつ発祥の甘味処として知られている『銀座若松』(東京都中央区銀座5-8-20 銀座コア1F)が、2023年12月30日の営業をもって閉店することが判明した。130年の歴史ある甘味処で、創業年は明治27年(1894年)とのこと。130年の歴史に幕を下ろすことになる。
あんみつ発祥当時から変わらぬ味の元祖あんみつ
『銀座若松』はあんみつに関して「あんみつ発祥当時から変わらぬ味の元祖あんみつです。あんこの上には、銀座若松のシンボルである松の羊羹が乗っています」とコメントしている。
奇抜さや意外性ではない「あんみつのベースの形」がここにある
当初『銀座若松』はお汁粉屋さんとして開業。その後、昭和5年にあんみつが誕生したという。実際に『銀座若松』のあんみつ食べれば、その味が「わかりやすいあんみつの味」であることがわかる。
あんこと黒蜜の深くて濃い甘味の潔さ。奇抜さや意外性ではない「あんみつのベースの形」がここにある。プルっとしてモチッ、そしてあんこと黒蜜の深い甘味あるマリアージュ。
そもそも唯一無二と言える歴史ある味
あんこと黒蜜だけが甘味を放つわけじゃあない。求肥とみかん、さくらんぼ、桃などからもそれぞれ質の違った甘みと酸味が放たれる。どれをどこから食べても、わかりやすいあんみつの味。こういうあんみつ、なかなか食べられないかも。そもそも唯一無二と言える歴史ある味。贅沢。
あんみつ発祥当時から変わらぬ「歴史あるあんみつの味」
日清戦争開戦の年に開業し、東京大震災、太平洋戦争の東京大空襲を乗り越えてきたという『銀座若松』。あんみつ発祥当時から変わらぬ「歴史あるあんみつの味」が楽しめるのも2023年12月30日までだ。
あんみつ発祥の甘味処「銀座若松」が閉店へ。日清戦争・明治27年から続く和スイーツの年季。元祖あんみつに黒蜜たっぷりかけて食べる。甘い。濃い。甘味の特異点。 pic.twitter.com/Zyssgs3Rbh
— クドウ@地球食べ歩き (@kudo_pon) December 7, 2023