ファンなら普通にそろえるよね?身の回りをキングジム愛用品で固めてみた!

  by 古川 智規  Tags :  

テプラでおなじみのキングジムの製品というのは意外にも多岐にわたる。しかもメーカーファンが多いことでも知られ、何を出してくるのか分からないのもファンを楽しませる要因の一つだ。
そんなファンに向けて、同社製品で身の回りを固めてレビューしてみたので、知らなかった方も参考にしていただきたい。

まずは入れ物から…

ステーショナリーが多いキングジムの製品を持ち歩くにしても、入れ物(カバン)がないと始まらない。そこで「カルシェット」を採用した。サイズは3種類で、ワイドとスリムがA4サイズが入るが違いは厚みだけだ。ポーチは筆記具や化粧品等の小物用だと思えばよい。

記者はワイドとポーチを選択。ワイドの中にポーチが入るので小物はそちらに、というスタンスである。ノートPCはもちろん取材に必要なものは一式入るくらいの容量だった。もちろんポーチサイズにもちゃんとストラップが付いているので単体での使用もできる。

取材で使用する大型一眼レフカメラとレンズも入る。意外にも厚みがあるのでうまく詰めればかなりの容量が収納可能だ。番外編だがカーキ色のハンディポーチは記者愛用の逸品で中にはレンズが入っている。カメラはキヤノン1DXでレンズはEF24-105mmF4L IS USMという大型で重い機材だが問題なく収納できる。

小さめの一眼レフカメラであれば高倍率ズームレンズを付けたまま収納できるので、取り出してすぐに撮影が可能だ。必要な機材やステーショナリーを用途に合わせて詰めていくので無駄がない。必ず必要になる例えば名刺や筆記具はメッシュポケットに差しておけば忘れることはないし、前述したポーチサイズに詰めておいて常時入れておくことで忘れ物はなくなる。

ポーチサイズには女性ならば化粧品が想定されているようだが、記者は機材接続に必要なケーブル類やバッテリー等を収納した。このサイズの優れたところは、ファスナーが二重になっており内側のファスナーをしめておくと開く角度が制限され中身が飛び出すことはない。詰めるときや整理するときや安定したテーブル上での展開はすべてのファスナーを開け放つとアタッシュケースのように開くので便利だ。

またまた番外編だが、記者愛用の同社ポメラはノートPCが必要ではない程度の取材で大活躍する。単にテキストを打っていくだけだが、フルキーボードで格段に打ちやすく辞書内蔵でスマホ連携もできる。これをケースに入れておけばカメラも同時収納可能で、完全な取材アイテムの完成だ。

使い方は人それぞれだが、あくまでも記者という仕事上での使用例なので、大きさや容量の感覚をつかむ参考にしていただきたい。

旅行や街歩きには…

海外旅行で荷物を置いた後の街歩きや、記者の場合だと出張取材の際にカメラと筆記具だけで十分な場合に活躍するアイテムを紹介する。
「フラッティ ワンマイル」は中身の見えるポーチという触れ込みだが、ちゃんと見えない大切なものを収納するポケットも備えている優れものだ。サイズは複数あるが、今回はSサイズにした。

中のメモ帳のようでありノートのようであり、手帳でもあるモノは「HITOTOKI NOTE」で、こちらも複数のサイズがある。選択したのはパスポートサイズで、本当に旅券と同サイズなので海外旅行にも便利だ。ノート本体とポケット付き専用カバーと定規やしおりとしても使える下敷きの3点がセットになっていて、紙面は方眼で手帳として使用する際の日付欄はあえてブランクになっている。よってメモとしても使えるし、無線綴じになっているので切り離して誰かに渡すのにも最適なアイテムだ。つまり使う人のアイデアで構成を自由に決めることができる、メモ帳・ノート・手帳の全部兼用アイテムなのだ。
上部に写っている女性用のコンパクトのようなものは新製品の「HITOTOKI」シリーズのフィルムシールだ。手帳をデコりたい主に女性向けのアイテムだが、メモ紙やレシートを「HITOTOKI NOTE」にオシャレに貼り付ける際にも使用できる。

そして、この「HITOTOKI NOTE」を「フラッティ ワンマイル」に入れるとこうなる。ちなみに見える側にスマホを入れれば透明なカバーの上からタッチパネルの操作ができるので、スマホケースとしても利用でき置き忘れや海外でありがちな置き引きの防止にもなる。上部はちゃんとファスナーが付いており、さらに上からマジックテープでカバーを掛ける念の入れようで、肩からたすき掛けにすれば安心な街歩きに貢献する。この面の容量はかなり大きく、写真は「HITOTOKI NOTE」が3冊入っているので、現実的には1冊+筆記具+財布やカードケース+スマホ等を入れるような想定だろうか。

裏側には見えないポケットがあり、旅券がちゃんと入る。街歩きで中身が見えるとイヤだという場合は、こちら側を表に出して掛ければ大丈夫だ。ストラップの長さ調節はロープの結び方で工夫されており、そのまま引っ張ることで簡単に伸び縮みする。トートラインヒッチというロープワークと抜け落ちないための樹脂材料を応用していて、特に金具を使用せずアウトドア感抜群なオシャレを実現している。

電源もケーブルもいらない!

最後に紹介するのは大御所の「テプラ」PRO SR-MK1だ。多くのラインナップがあるテプラだが、本品はスマホとのBluetooth接続で動作する仕様なので、単体でラベルを作成できるものではない。しかし小型で乾電池で動作するので、持ち運んで外でスマホアプリを直感的に操作して即プリントアウトするという技が使える。
スマホ専用ポータブル機だからとバカにしてはいけない。PROを名乗るだけあって、PROテープカートリッジの4~24mm幅に対応しているので、たいていのものは出力できる。写真の例として、記者は四柱推命鑑定師でもあるので、自分の命式の一部を表にして出力してみた。4行3列のフォーマットがアプリにあるので、そこに入力しただけだが、これを「HITOTOKI NOTE」に貼って占いの簡単な内容を書いて鑑定する人に渡す等の簡易な「占い所」が出来上がるほど使い勝手が良い。内容を文章で出すとプライバシーにかかわるという心配がある場合は、QRコードに変換して出力するラベルがあるので短文であればパッと見はタダのQRコードで、本人が読み込むと占いの内容が読めるという工夫もできそうだ。
アプリは2つもありそれぞれ多くのラベルやメモのフォーマットがあるので、ビジネスシーンだけではなくパーソナルユースや手帳に貼るマスキングテープのオリジナル版を作っても楽しい。

ちなみに本機もちゃんと「カルシェット」にPCを含めて入るので、持ち運びの苦労はない。若干ぜい沢な使い方にはなるが、メモ印刷機として持ち運んでもいい。スマホで撮影した写真や図表をモノクロではあるものの、そのままテプラで印刷できるのでスマホとの親和性は高い。文章や名刺情報を入力してQRコードを作成してくれたり、TO DOリストを作成してくれたりと、日常で使うことが多いフォーマットが多く全部出してみたくなる楽しいアプリなので、とりあえず試してみるのがいいだろう。

記者もキングジム製品のファンなので愛用品を引き続き囲い込んでいきたいが、今回はファンの方にとってはマニアックな組み合わせ、そうでない方には「初めまして」で楽しめる身の回りのアイテムをそろえてみた。ファンをして変態的な製品を出す会社ともてはやされるくらい、頻繁に新製品やアップデート品を出すので、気に入ったアイテムがあれば終売にならないうちにゲットして、それぞれのライフスタイルにきっと合わせてくれるだろう逸品を使い倒していただきたい。

※写真はすべて記者撮影

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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