数年前にユビキタス(Ubiquitous)という言葉が流行しました。大雑把な意味は「だれもが使える技術」という意味です。でも、発売されるガジェット類はユーザにいろいろな試練を求めます。楽天の『kobo』では、「ソフトをダウンロード」、「ルータに接続」、「付属のUSBケーブルを接続」などと聞く人によっては意味不明な指示でイラついている人も多いです。
また、ネットワークゲームの『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』(ドラクエ10)でも、知り合いがネット接続で問題が発生し、サポートに問い合わせたら「ルータのファームウェアが古いのでは」という、当人が混乱するような対応がありました。金を払っているのになぜ使えないんだ! 金を払ったのに罰ゲームを受けているみたいだ! 愚痴をこぼせば「ルータが悪いんでしょ? 商品は悪くないんだよ」と言われる! ちょっと理不尽です。
自宅インフラを使わない3G版『Kindle』なら安心だろ!
いろいろなネット接続ガジェット系のトラブルの多くは
・パソコンへ接続するときのドライバセットアップ
・ルータのファームウェア
・Wi-Fi接続時の設定
だから、「パソコン(PC)もルータもWi-Fiもなければ問題もないだろ」と考えて『Kindle Paperwhite 3G』を購入しました。3Gとは携帯電話のネットワークを利用するもので、『Kindle』の場合はドコモの通信網と接続されます。この3G版を購入し、自宅にネットもPCもない人を想定してWi-Fi接続を行わずに3か月間使用してみました。
Wi-Fiには未接続です。
本体購入時
残念ながら購入時にはネット環境が必要です。職場とかマンガ喫茶の端末から『Amazon』のアカウントを作り『Kindle』を購入する必要があります。
本体へのアカウント設定
購入した『Kindle』には、購入時のアカウントが設定されています。電源を入れて言語などの設定を行うだけです。パスワードやIDなど面倒な文字列の入力は不要です。自宅にWi-Fiがあればここで設定すると快適ですが、今回は実験のために設定していません。
箱を開けて電源を入れれば、ドコモの3Gネットワークと接続されます。
書籍の購入
書籍の購入は、『Kindle』のカートアイコンをタップして購入します。キーワード検索やおすすめの本から選ぶことが可能。決済時も購入アイコンをタップするだけで購入できます。パソコンに接続したり、ダウンロードにWi-Fiが必要だったりしません。
購入は「ショッピングカート」のアイコンをタップし、ショップ内の「1-Clickで買う」をタップするだけ。
一度だけフリーズ
3か月間使っていて一度だけフリーズしました。 この時の対策も「電源ボタン長押し」でリセットを行い解決しました。何か問題が発生したら電源を入れなおすという、ローテク時代からの常套手段です。
唯一の物理ボタンは、長押しすると電源が切れます。
まとめ:ITに疎い人は3Gモデルを買うべき、勧めるべき
3か月間使ってみて、一切のPC操作なしで読みたい書籍を快適に購入できました。本が好きだが、パソコン操作は苦手という人には最適です。もちろん、身内の人が最初だけ、『Amazon』のアカウント作成と『Kindle Paperwhite 3G』の購入は行ってあげる必要はあるでしょう。
大昔からのガジェットのカバーと言えば「本革」。『Kindle』でも設定があります。
こうなればもっと良くなるかも
以下が実現されれば完全に『Kindle』だけで電子書籍を楽しめると思います。
・電話、はがきでの注文
注文すると新規アカウントがセットされ、ある程度のポイントがチャージされている
・『Kindle』本体でのギフトカードのチャージ機能
・『Kindle』にバーコードが表示されコンビニで入金できる
・古い『Kindle』を送ると、セットアップ済みの新しい『Kindle』が届く
などです。
Amazon.co.jp(Kindle販売サイト)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B007OZNYMU/
ユビキタス – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/ユビキタス[リンク]