学生、サラリーパーソン、お兄さん、お姉さん、なんかよくわからない人、あらゆる人たちがフラッと入って食べる『かめや』(東京都千代田区鍛冶町2-7-3)の天玉そば。店舗が新宿駅近くにもあるが、こっちは神田駅のほう。
かめやの天玉そばはスゲーうまい
ここの名物は「天玉そば」。とにかくこれを食べに行く人が多い。他店と何が違うの? 立ち食いそば屋の天玉そばに大きな違いがあるの? と思う人もいるかもしれないが、少なくとも筆者は「かめやのかき揚げの天玉そばはスゲーうまい」と思う。
かき揚げがオイシイ立ち食いそば屋も稀にあるが……
筆者は立ち食いそば屋のかき揚げが大嫌い。正直、おいしくない。明確に言えば「かき揚げがオイシイ立ち食いそば屋も稀にあるが、それでもズバ抜けてウマイかどうかと言われれば普通だし、経験上、ほとんどの立ち食いそば屋のかき揚げはイマイチだから絶対にオーダーしない」。
なぜかき揚げが大嫌いなのか?
かき揚げがどうして大嫌いなのか? カラッと揚げたての場合、油の影響なのか、かなり油っぽい。そして具よりも生地の方が多いので、油をたっぷりと吸っていて、食べ進めると飽きる。具が少なくて(もしくは生地が多すぎて)油と衣を食べている感も否めない。
作り置きの場合、油が冷えてシナシナになったり、湿気ってシナシナになったりして、サクサク感が皆無で香ばしさが飛んでいる。たっぷりと油を吸い込んだ生地が冷えると味と食感の劣化に拍車がかかる。
コロッケやエビ天ゆイカ天やちくわ天とは違い、生地が主体のかき揚げ。油の質と状態をごまかせないし、時間の経過とともにおいしさがガクンと猛スピードで落ちる。
何度も言うけどスゲーうまい
しかし「かめやのかき揚げの天玉そばはスゲーうまい」と思う。程よくシナシナ、程よくカリカリサクサク。それを汁にたっぷりと浸してシミシミにして、生地が完全に崩壊する前につまんで食べる。ンホォオオオオ♪ 立ち食いそば屋のかき揚げに対する偏見が一気に飛ぶ。イイじゃんコレ。
筆者は立ち食いそばマニアでも評論家でもないけど、かき揚げが大嫌いな筆者でも「かめやのかき揚げの天玉そばはスゲーうまい」と思う。何度も言うけど、スゲーうまい。
立ち食いそば屋のかき揚げ天ぷら、実は苦手です。揚げたてでも作り置きでも、油分と衣が多すぎて飽きる。特に作り置き、湿気った食感と冷たさによる油分の強調がツライ。でも『かめや』のかき揚げ天ぷらは別。たった500円で堪能できる珠玉の天玉そばは神域。汁シミシミでブチ上がる旨味。うめえ! pic.twitter.com/vN6gpPlzX2
— クドウ@地球食べ歩き (@kudo_pon) August 3, 2023