原爆の父として知られているロバート・オッペンハイマー氏を題材とした映画『オッペンハイマー』(Oppenheimer)が2023年7月21日にアメリカで公開され、大きな話題となっている。
『バービー』に関連した炎上が発生
人気の人形を主人公としたコミカル映画『バービー』も2023年7月21日にアメリカで公開され、注目を集めているが、そのふたつの映画に関連した炎上が発生している。
本家が不適切なファンアートに悪ノリ
『バービー』と『オッペンハイマー』をミックスさせたファンアートがインターネット上で拡散。その内容が配慮に欠ける不適切なものであると指摘され、さらに本家がそのファンアートに悪ノリしてしまい、さらなる大炎上となっているのである。
<映画バービー公式Twitterコメント>
「現在、いずれも7月21日にアメリカで公開されました映画『バービー』(配給:ワーナー・ブラザーズ)と映画『OPPENHEIMER(原題)』(配給:ユニバーサル・ピクチャーズ)の両作品を観ることを推奨する海外のファンによるムーブメント( #Barbenheimer )が起こっていますが、このムーブメントや活動は公式なものではありません。一方で、このムーブメントに起因したファンのSNS投稿に対し行われた、映画『バービー』のアメリカ本社の公式アカウントの配慮に欠けた反応は、極めて遺憾なものと考えており、この事態を重く受け止め、アメリカ本社に然るべき対応を求めています。この配慮に欠けた一連の反応について、不快な思いをされた方々には、お詫び申し上げます。ワーナー・ブラザーズ ジャパン合同会社」
— 映画『バービー』公式 (@BarbieMovie_jp) July 31, 2023
ワーナー日本「極めて遺憾なものと考えており」
ワーナー・ブラザーズ ジャパン合同会社が運営する、映画『バービー』の日本版Twitterは「映画『バービー』のアメリカ本社の公式アカウントの配慮に欠けた反応は、極めて遺憾なものと考えており、この事態を重く受け止め、アメリカ本社に然るべき対応を求めています」とコメント。
ハッキリと「極めて遺憾」とするのは適切
ワーナー・ブラザーズ ジャパン合同会社がハッキリと「極めて遺憾」「アメリカ本社に然るべき対応を求めています」と発言したことは適切だったと思われる。このような表明をすることはとても大切であり、複数の人たちがこの表明に同調している。
迅速にワーナー・ブラザーズ ジャパン合同会社が声明を出したことは正しい判断であったと思われる。
ひとつ言うならば、問題の性質上「遺憾」というファジーで便利な言葉ではなく、よりハッキリと「抗議」を示す言葉を使用したほうが良かったのではないかとも思うが、皆さんはどうお思いだろうか。
なおこののち、米国ワーナー・ブラザーズが追ってコメントを表明したとの情報もある。
※記事画像は映画『オッペンハイマー』公式サイトより