Netflixで実写ドラマ化されたり未だにアニメグッズが出たりするなど根強い人気を誇っている『幽遊白書』。すでに完結済みだが、その後どうなったのか気になるキャラクターは多い。なかでも、メインキャラクターのその後はエモかった。
主人公の浦飯幽助はラーメン屋兼始末屋（妖怪関係専門の何でも屋）をやり、桑原和真は勉強に追われながら普通の学生生活を送っている。
蔵馬は大学進学せず義父の会社に就職しており、飛影は魔界に迷い込んできた人間を見つけて人間界に戻すパトロールを魔界でしている。他にも、筆者が印象に残ったキャラクターのその後を予想して紹介したい。
■刃霧要
敵である仙水ファミリーの一員として登場したイケメン狙撃手。能力を使い幽助を追い詰めたが、飛影に刺されて戦線離脱したキャラクター。エピローグによると高校卒業後に失踪しており、母親に月20万の仕送りを送っていたようである。
その仕送りは失踪直後から5年ほど続いたとのこと。こんなに高額の仕送りができるということは、殺し屋になったと考えるのが妥当ではないだろうか。
狙撃手の能力を使って裏家業に就き、5年ほど経って誰かの恨みを買って殺されたのではないか。もしくは、単に妹が学校を卒業する年まで仕送りをしていただけ、という可能性もある。
しかし、5年後死亡説の方がしっくりくる。刃霧は仙水が負けた後にスリルを楽しんでいた発言があったため、何となく長生きできないイメージだ。
■神谷実
刃霧と同じく仙水ファミリーの一員の医師。自分が勤務する病院の人達まで巻き込んで殺人ウイルスを散布したが、最終的には幽助にぶっ飛ばされて気絶した極悪人である。
能力で整形して逃走した後は、心霊手術の道場をやっているとのこと。堂々と同僚をぶっ殺そうとした（殺人未遂）ものの、どうやら改心したようである。「奇跡の手道場」という名前からすると、人助けに注力している様子。
ただ、自分の指名手配ポスターを見て高笑いしていたことから、罪悪感など欠片もなく、単に食っていくためにやっている可能性も否定できない。
■御手洗清志
仙水ファミリーを裏切った能力者。水兵の能力で桑原達を襲撃したが、次元刀に目覚めた桑原に敗北。「人間は悪」という考えが変わり、幽助達の味方になったキャラクターである。
一時的に成績不振だったが巻き返して、志望校の海雲学園に合格。その後、海外留学をしたらしい。そして環境問題・国際ボランティアに従事しているとのこと。上二人と違って、能力は使わずに普通の人生を歩んでいるのではなかろうか。
真面目な性格なため、人の役に立つ仕事は向いていそうだ。関わった世界中の人から感謝されているに違いない。容姿も端正なので、素敵な女性と恋愛して結婚して幸せな家庭を築くこともできそうである。
■樹
仙水のパートナー。魔界の穴を開けるために尽力したり、幽助と仙水の戦いを見守るために亜空間に桑原達を閉じ込めたりした。次元を自由に移動することができる妖怪である。
仙水死後、樹と仙水がどうなったか誰も知らないとのことだが、樹の亜空間にいつまでもはいられないはずだ。身も蓋もない話をすると、仙水は人間なので死ねば体は腐乱する。亜空間の中では腐らない、というわけではないだろう。
樹は「これからは二人で静かに時を過ごす」と言っていたため、亜空間の中でも普通に時は流れるようである。つまり、魂を霊界に渡したくないからと亜空間に引っ込んでいても、いずれ仙水の死体は原型をとどめなくなるはず。
それでも一緒にいるのか、飽きたら捨てる気なのか。樹がずっと物言わぬ仙水を愛でるとは思えないため、ほとぼりが冷めたら亜空間から一人出てきて新しいパートナーを探すのではないだろうか。
■浦飯幽助の父親
最終巻で登場。幽助の母親である温子と離婚後も、定期的に会っているようだった。「やり直さねーか」との発言があったため、温子にまだ未練はある様子。
だが、温子にけんもほろろに断られていた。よって再婚はなさそうだ。ただ、誰かに振られたから温子に復縁を迫ったとも思われる描写だったことから、その後も振られる度に温子に慰めてもらっているのかもしれない。
もはや幽助の両親は親友のようである。距離をおいていることで良い関係が続いているのだろう。
■雪菜
飛影の妹で氷女の雪菜。人間に捕まって無理やり氷泪石を作らされていたところを桑原に助けられた。最終巻で和真の家に居候することになった。だが、働いていない様子。もちろん学校には行っていないだろうから、毎日何をしているのか不思議である。
桑原は雪菜と一緒に暮らすことに喜んでいたものの、例え二人がうまくいっても幸せは続かないだろう。愛し合って子どもを作れば雪菜が死ぬ運命にある上、氷女の寿命は長い。先に桑原が死ぬことは目に見えている。
プラトニックな関係を続けるのだろうか。桑原と幸せになってほしいが、人間と妖怪のカップルの成就はなかなか難しそうである。
もちろん、他にもその後が気になるキャラクターは人それぞれいるだろう。結論は出ないからこそ色々考えるのが楽しい。ぜひみなさんも想像を膨らませてほしい。
