火星に水が存在し、巨大洪水が起きていた証拠が、周回衛星のレーダーによって見つかった。驚くほど最近に起きたこの洪水によって、火星に長さ966キロにわたる水路が形成されたとみられる。
この「マルテ谷(Marte Vallis)」の水路系の存在は以前から知られていた。しかし、新たなレーダー調査の結果、この大規模な水路は従来考えられていた2倍の深さがあることが判明し、さらに水の出所と氾濫原が特定された。それらが火山噴火の溶岩に埋もれたのは、わずか5億年前のことだ。
この巨大洪水と火山活動は地質学的にはごく最近に起こったものであり、火星が今なお地質学的に活発な惑星である可能性を示唆することから、特に重要性が高いと考えられる。
ここ10年ほどの間に新たな事実が次々と明らかになる以前、火星は寒くて乾燥した、地質学的には30億年以上前にほぼ活動を停止した惑星だと考えられていた。
「この巨大洪水は、地下深くにある水が地殻変動による亀裂を通じて地表に出てきたために発生したことを突き止めた」と、今回の研究の共著者であるスミソニアン国立航空宇宙博物館(NASM)のガレス・モーガン(Gareth Morgan)氏は述べている。「これまで水の出所と流出規模は謎だったが、レーダーによって溶岩流の下まで見通し、そこに以前は何があったのかを調べることができた」。
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参考HP National Geographic news:キュリオシティに初の大きな不具合 火星に新しい巨大洪水の痕跡