ディズニー最新作『リトル・マーメイド』豊原江理佳インタビュー 「自分の気持ちに正直なアリエルに勇気をもらいました」

  by ときたたかし  Tags :  

『美女と野獣』『アラジン』のディズニーが、あの不朽の名作アニメーション『リトル・マーメイド』を実写映画化。全国で大ヒット公開中となります。

世界中から愛され続けている人魚姫アリエル役、ハリー・ベイリーの圧巻の歌声、アカデミー賞に輝く「アンダー・ザ・シー」などで知られるディズニー音楽のレジェンド、アラン・メンケンと『モアナと伝説の海』の楽曲を手掛けたリン=マニュエル・ミランダの黄金コンビの楽曲など、本作はすでにたくさんの注目を集めています。

その日本公開を記念して、プレミアム吹替版で主人公アリエル役を務めた、豊原江理佳さんにインタビュー。作品の魅力などうかがいました。

■公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/littlemermaid [リンク]

●アリエル役に決まった瞬間の映像を拝見しましたが、あの時はどういう気持ちになりましたか?

あの発表はサプライズだったのですが、今回の『リトル・マーメイド』に賭けていた想いが特別だったので、とてもうれしかったです。自分の中にある表現したいものととてもリンクしていて、やりたいという想いが強かったのですが、自分がまさかアリエルを演じるなんてという信じられない気持ちもあって、びっくりとうれしいと、やったという気持ちと、いろいろな気持ちがごちゃ混ぜになったような感激と驚きでした。

●大役を演じることへの不安やプレッシャーはありましたか?

不安はなかったです。『リトル・マーメイド』という作品が大好きでしたし、素晴らしい作品だということを知っていたので、とにかく幸せだなと思いました。収録の初期、技術的なところでプレッシャーはありましたが、決まった時はうれしい気持ちだけでした。

●本作を観て改めて感じたテーマは何でしょうか?

みなさんそれぞれが観ていただいて、いろいろなキャラクターに感情移入して、共感してくださるものかなとは思うのですが、わたしの場合はやはりアリエルです。自分は等身大でいい、やりたいことをやっていいのだ、と。自分の価値観で自分のやりたいこと、愛するものを決めていいのだと、そういうテーマをアリエルを演じながらも感じていました。

アリエルは人魚だから人間は危ない、殺されると言われていて、それでも人間の住む世界に自分の心が踊るのは、それはとても正直な気持ちですよね。これはもう誰にも止められないので、アリエルは自分の気持ちに正直に飛び出していく。そこに勇気をもらう、メッセージを感じました。

●ご自身もアリエルに近い経験・感情になったことはありますか?

わたしも回りの人が喜ぶからとか、回りの人の期待に応えようとするところはあり、小さなことでも自分の感覚だけで物事を決めるのって難しいなと思ってます。でもアリエルはちゃんと飛び出して行って、傷つくし、挫折もします。そこもちゃんと描いているのもいいなと思いました。いいことばかりではないというか、観て勇気をもらってほしいです。

●その一方で楽しいシーンもたくさんありましたね!

そうなんです。キュンキュンできるところと、シリアスなところ、ほっこりできるところとシーンが豊富なので、いろいろな楽しみ方ができると思いました。わたしは、アースラのシーンが一番好きでしたね。邪悪なのですが、弱くて、愛せるような感じ。全部つまっているような。

これまでアースラを演じた女優さんも皆様素晴らしいヴィラン役で、完全に演技歌唱なんですよね。歌も聴かせるけれど、キャラクターのままで歌い上げる。そこにはいつも取り肌が立つ感じでした。アリエルみたいに引っ張られてしまいそうになります(笑)。

●今日はありがとうございました!最後にメッセージをお願いいたします。

一歩踏み出す勇気を与えてくれるような、そんな作品になっています。感動ももちろんですが、セバスチャン、スカットル、フランダーの掛け合いなど、とっても楽しい作品になっていると思いますので、ぜひご覧ください。

■ストーリー

美しい歌声をもち、人間の世界に憧れている人魚アリエル。掟によって禁じられているにも関わらず、ある日彼女は人間の世界に近づき、嵐に遭った王子エリックを救う。この運命の出会いによって、人間の世界に飛び出したいというアリエルの思いは、もはや抑えきれなくなる。そんな彼女に海の魔女アースラが近づき、恐ろしい取引を申し出る。それは、3日間だけ人間の姿になれる代わりに、世界で最も美しい声をアースラに差し出すことだった…。

■クレジット:(C) 2023 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
■公開表記:全国公開中

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo