なぜか看板は店名よりプペルの方がデカい! 北海道・恵庭の怪しすぎる“プペルラーメン”に行ってみた結果

  by ノジーマ  Tags :  

先日、北海道にできた新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」まで野球観戦に行ってきたんですが、やっぱり北海道は何を食べてもウマいのが最高ですね。海鮮丼、ジンギスカン、ザンギ、ラーメンなどなど、2泊3日の短期間でも存分に北海道のグルメを堪能できました。

その中でも今回の旅行で印象的だったのはラーメンです。札幌といえばやっぱり味噌ラーメンが有名ですが、今回はこんなお店に行ってきましたよ。

恵庭市にある“プペルラーメン”ことラーメン華門

そのお店とは、JR千歳線の恵庭駅から車で約7分ほど離れた場所にある「ラーメン華門(かもん)」。駅からは若干距離がありますが、新千歳空港から札幌に向かう途中の駅なので寄り道しにくくはない場所ですね。

実は以前から「この店がヤバイぞ」という情報を入手していまして、ようやく今回足を運ぶことができました。そして店の前に到着すると何がヤバイのか、即納得!

入口にドーンとでっかく『えんとつ町のプペル』のメインビジュアルが!!

しかもそのサイズは自分の店の看板よりも約3倍の大きさとなっています。もちろんキングコング西野さんの『えんとつ町のプペル』のことをプペるつもりは毛頭ないですが、いくらなんでも怪しすぎるだろ!!

外観でこれなんだから、店内はいったいどんなことになっているのでしょうか。そして肝心のラーメンの味は……!?

想像以上の怪しさにビビッてしまいましたが、意を決して店の中に突撃することにしました!

店内もやっぱりプペプペしてた!

店内は思いのほか広く、小上がりのテーブル席やカウンター席が多くあり、広々として居心地のいいラーメン屋……という雰囲気だったのですが……

やはり壁一面にプペルもしくはキングコング西野さん関連の絵画が飾られていました。

壁があればそこにはプペル。プペル、プペル。プペル。

さらには「えんとつ町のぬりえコーナー」なるものもありました。この手のお店でお子様用のぬりえが用意されているのは珍しくないですが、アンパンマンでもドラえもんでもなく、問答無用でプペル。

店の入口にはなんとプペルのフォトスポットも。キングコングのお二人と店長の写真も飾られていましたし、店がこれだけプペプペしていることは西野さん公認なのでしょう。にしても、ここまでプペル一色だとは。きっと西野さんの部屋もここまでプペってないはず。

メニューは種類がめちゃくちゃ豊富!

外観も店内も怪しさ満点な「ラーメン華門」ですが、その分メニューではラーメンに真正面から向き合っているのが印象的でした。怪しげなメニューは一切なく、味噌、醤油、塩、豚骨と正統派ラーメンをまんべんなく網羅!

トッピングのバリエーションも豊富ですし、スープカレーラーメンやちゃんぽん、田舎風ラーメンなんてものもあります。いやあ、ものすごいメニュー数だし、どれも普通にウマそう!

そんなメニューの中でも特にイチオシされていたのが「きのこラーメン」。価格は1430円と割高ですが、8種類ものきのこを贅沢に使っているとのことです。

なぜ「ラーメン華門」ではきのこラーメンをプッシュしているのかというと、『えんとつ町のプペル』の舞台は街中にえんとつが立っているからなのだそう。ニョキニョキとしたえんとつをきのこに見立てたというのです。なるほどなあ。

ちなみにこのきのこラーメンについてネットで調べると、かつては『えんとつ町のプペルラーメン』という名前で販売されていたこともあった模様。ゆえに、このきのこラーメンこそが正真正銘のプペルラーメンなのです。

ここまで来たんだ、ちょっと高いけどプペルラーメンを食うしかねえだろ! 迷わず注文!!

プペルラーメンこときのこラーメンを食べてみた!

「きのこラーメン」を注文し、手際よく運ばれてきたラーメンがこちら。……あれっ、ウマそうだけど写真と違ってきのこがあまり見えないぞ。ちゃんときのこが入ってるのかしら……なんて思いながら麺をすくい上げてみると……!

ワッサーと麺に大量のきのこが絡みついてきました!! これはすごい!!

しかも同時にきのこ独特の香りがすごい勢いで漂ってきました。隠れてただけでめちゃくちゃ入ってた!!

スープは塩豚骨がベースになっているんだけど、面白いくらいにきのこの旨味も溶け込んでいて、いまだかつて味わったことのないラーメンの味。例えるのが難しい! でもこれはすごくクセになる味だし、間違いなくウマいと断言できる味!!

さらにきのこは8種類も入っているというだけあって、麺に絡みついてくるきのこも毎回全然違ってくるのがまた楽しい。一口食べるごとに味が全然違うんですよね。

麺自体も札幌ラーメンならではの中太縮れ麺で歯ごたえがいいし、スープもベースがしっかりしているからこそきのこがイキイキとしている感じ。これはかなりレベルが高いラーメンだぞ……! これは言ってはいけないかもしれないが、正直なところ、怪しすぎる外観で損してしまっているのでは……!?

その他メニューもレベルが高かった!

ちなみに今回はおっさん5人で食べに行ってきたのですが、きのこラーメン以外のメニューもかなりハイレベルでした!

味噌ラーメンは王道の札幌味噌ラーメン。手堅く作られているからこそ店のポテンシャルがわかるやつ。

スープカレーラーメンは観光客向けにとりあえず作られたやつだったりするかな〜と思いきや、びっくり仰天本格派。スパイスがビリビリ効いてて汗がにじむ味。最後にライスをぶち込んで食べたいやつでした!

もうひとつの名物だという「チャンマごはん」(チャーシュー+メンマ)はごま油の使い方がすこぶる上手。主役を張れるウマさ!

いろいろ食べてみて、冷やかし半分でやってきたことを猛省するレベルで大満足。本当にウマかった! 特にきのこラーメンは唯一無二な味だったし、北海道を代表するラーメン屋になってもおかしくないとさえ思えました。やっぱり外観がプペってなければ……ゲフンゲフン!!

とにもかくにも実力の高さをひしひしと感じたプペルラーメンこと「ラーメン華門」。新千歳空港から札幌やエスコンフィールドに遊びに行くときには寄り道を検討してみるのもアリだと思います!

ノジーマ

B級フード研究家。漫画を描いたりライターをしたり。変な料理をいろいろ考えます。週刊プレイボーイで『野島慎一郎の激ウマ!!バカレシピ研究所』連載中。最近は撮影をしていると猫が寄ってくるので、そのまま記事でも使っています。 ★レシピ本発売中!★世界一美味しい「どん二郎」の作り方 誰も思いつかなかった激ウマ!B級フードレシピ http://amzn.asia/8N2jTuz

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