『明日、私は誰かのカノジョ』シーズン2、江美役・入山法子インタビュー 「どんなことがあってもいちから再生できるんだという想いを込めて演じました」

  by ときたたかし  Tags :  

人気漫画『明日、私は誰かのカノジョ』(をのひなお/サイコミ)のシーズン2が現在、MBS/TBSドラマイズム枠(MBS:毎週火曜24:59~/TBS:毎週火曜25:28~)で放送中です。このシーズン2の主要キャストであり、もうひとりのヒロインとなる江美役の入山法子さんにインタビュー。

生活費、学費を自分で稼ぐために高級ソープランド店で働く女子大学生の留奈(茅島みずき)と同じ店で働く江美(入山法子)は、元バンギャルでスピリチュアル信仰のある40代女性。占いに人生を委ね、周りに流されながら生きている40代女性・江美役を入山さんはどう演じたのでしょうか。


■公式サイト:https://www.mbs.jp/asukano2/episode.shtml [リンク]

●江美役で出演が決まった際の反響がとても大きかったと思いますが、ご本人の元にも届いていたのでしょうか?

そうですね。反響はすごかったです(笑)。やはり漫画原作の熱いファンの方々が多かったことと、ドラマのシーズン1がたくさんの方々に届いていたのだなと感じました。

●となると、演じる上でのプレッシャーもありましたか?

そういう感じのプレッシャーは実はあまりなくて。原作のキャラクターに無理に寄せないといけない、ということもなかったんです。ヘアメイク、衣装のチームが、あそこまでの100点満点のビジュアルを作ってくれたので、そこに自分が、後どれくらいのお芝居をプラスできるか、だったんですよね。そういう意気込みで撮影に入りました。

●江美というキャラクターを演じ終わった今、心境はいかがですか?

とてもホッとしています(笑)。終わった、良かった、ホッとした感じが一番です。

●江美はソープランドで働いていて、占いに人生を委ね、周りに流されながら生きている40代女性というキャラクターなので、役柄と言えども、心のあり方が大変ではなかったですか?

「明日カノ」に出てくるキャラクターは、人間らしい痛みを抱えた人たちばかりなので、その中での江美は、自分で自分のことをかわいそうだなと思って生きているだろうなと感じたことがありました。わたしはどちらかと言うと楽観的な人間で嫌なことがあってもすぐ忘れるし、「どうにかなるさ」みたいなところがあるので、彼女のように悲しい過去を引きずったり、若さに囚われている江美に対しては、元気づけてあげたい気持ちで毎日現場に入っていました。彼女の悲しみに寄り添うような感じです。

ただ、江美はかわいそうとか、頑張り方が分からない弱い立場の女性と思われるかも知れないですが、この先の彼女はどういう未来を選んで行くのか、将来的な希望を込めた物語だと思うので、そこはあまり暗くなりすぎず、楽しんで観てほしいと思います。

●俳優としてこの作品に関わることで、何が一番の楽しみでしたか?

江美は、原作の漫画では10代から描かれているので、そこでしたね(笑)。最初は10代の俳優さんが演じるのかと思ったら、「入山さんでやりましょう!」と。今この年齢になり、10~40代までひとりの女性を演じられることはなかなかないチャレンジだと思ったので、ひとりの女性の一生を演じられると思ったら、やりがいがあるなと思いました。

●また、この作品に出会ったことで、一番良かったことは何ですか?

いろいろな人生が世の中にはあるということを、ひとつ学びました。人生に正解はなくて、みな本当にいろいろな経験をしている。それを比べたり、他人の人生にとやかく言うのではなく、なんと言えばいいのか、認め合い、受け入れていくものだと思うんですよね。わたし自身も気持ちが広がったと言いますか、そういう実感はありました。

●最後になりますが、作品を楽しみにしている方たちへメッセージをお願いいたします。

出てくるキャラクターたちは全員、心がぺしゃんこになるような経験をたくさんしていて、辛いシーンもたくさんあるのですが、その先にいくつになってもやり直せるし、どんなことがあってもいちから再生できるんだという想いをドラマに込めて、みんなで頑張って作ったので、そういう希望や、喜びを最後に見出していただければなと思っております。


■ストーリー

留奈(茅島みずき)がSNSに投稿した写真に隼斗(綱啓永)が映り込んでいたことがネットに晒され炎上し、隼斗は窮地に立たされる。留奈のお店の掲示板にも留奈への誹謗中傷が多数書き込まれ、隼斗は翌日の生配信でファンに説明することに。

そして、誹謗中傷に対し法的措置を考える留奈を、ファンを説得するからと言って、必死に止める隼斗。窮地になって表面化した互いの価値観の違いを痛感した二人。そして留奈はある決断をする。

自分や仕事のために法的措置を進めようとするも、働いていたお店からも徐々に干され、貯金も目減りしていく。そんな留奈は何を思うのか…。

一方、留奈と同じ店舗で働く江美(入山法子)は占いに依存する40代女性。崇拝する占い師、レター先生(橋本マナミ)に、留奈から聞いた隼斗との話を話していた矢先、父の訃報が届く。その訃報をキッカケに実家に帰ることになった江美だったが…。

ヘアメイク:美舟(SIGNO)
スタイリング:黒崎彩(Linx)

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo