WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)のB組の第1ラウンドが終了し、優勝候補の一角といわれた韓国代表が姿を消した。
3チームが2勝1敗で並んだが、当該チーム同士の得失点率差により、韓国の敗退が決まった。
初戦のオランダ戦で5-0という一方的なスコアの負けが、最後まで尾を引き、3戦目の台湾戦は最低限でも5点差以上引き離すことが2次ラウンドに進む条件だった。しかも韓国は裏の攻撃のため、台湾にリードされているか、負けているか、同点でなければ9回裏の攻撃がなく、満塁ホームランでサヨナラ勝ちしても得失点率差で上回ることができないため、8回裏まで5点差以上で勝たなければいけない状況。
試合は韓国が8回裏に逆転して3-2になったが、チェンジになった瞬間、日本のツイッターや2ちゃんねるなどのネット掲示板では2次ラウンド進出が決まった台湾を祝福するコメントが並んだ。
一方の韓国に対しては辛辣で、「選手がケガするから戦わなくてよかった」「これで安心して東京ラウンドのチケットが買える」「来日してほしくなかったから本当に嬉しい!」「韓国が絡むと、勝っても負けても、いつも後味が悪いからな」「負けた相手に泥被せる国って韓国だけだもんな。
またマウンドに国旗差したりするんだろ。もう国際スポーツ除外でいい」など、韓国の敗退に安堵するコメントが相次いだ。
日本の野球ファンの声は当然かもしれない。
韓国はWBCの開幕前から色々と難癖をつけていた。
2009年の前回大会で巨人の内海投手にデッドボールを受けた韓国代表・李容圭選手が「あのシーンのことは片時も忘れたことはない」と周囲に漏らした、という話から韓国メディアは竹島問題も絡めてあおっていた。
去年のロンドンオリンピック、サッカーの3位決定戦で試合後にプラカードを掲げたように、韓国の選手やファンには、スポーツマンシップという言葉が頭にないらしい。韓国というお国柄、政治的な思惑を絡めないと勝てないのだろうか?今回は兵役免除という人参がなかった。選手のモチベーションが低かったかもしれない。
しかし、日本代表の侍japanにそんな人参は必要ない。今回も過去の大会でも選手に与えられる金銭的なご褒美は高額年俸の選手達に決して恩恵を与える額ではない。彼らは日本プロ野球界の人気や将来のために戦っているのである。活躍すればメジャーにもアピールできるし、単純にレベルの高いピッチャーやバッターと対戦できる喜びがあるのではないだろうか。巨人の阿部選手は慢性的な膝の故障を抱えている。WBCで今シーズを棒に振るかもしれない。そういう志で日本の選手達は試合に挑んでいる。
今回の台湾戦でデットボールを受けた韓国の選手が、ピッチャーを威嚇する場面があった。状況から考えて故意に当てたわけではない。実際ピッチャーのヤン・ヤオシュン(福岡ソフトバンク)は指の爪を割ったか、豆を潰したのか、ユニフォームに赤い斑点ができていた。それに本物のプロ野球選手ならば、抜けた球か狙ってきて投げた球かわかるはずである。どんな手段を使っても勝てばいい、という理屈でスポーツをするのであれば、見ている側は純粋に楽しめない。
今回の惨敗で、韓国がおとなしく負けを認めることはないだろうと思っていると、さっさそく現行ルールに韓国の野球ファンは疑問を抱き、韓国野球委員会の会長という立場の人間までもがインタビューで「選手は台湾での生活に慣れず、練習設備も悪かった。さらに、適当なリラクゼーションがなく、食べ物も口に合わなかった」と、不満をぶちまけた。
他のチームも条件は一緒で、負けてから愚痴を言っても後の祭りである。
スポーツに対する考え方が根本的に日本とはかけ離れていることが窺える。
やっぱり韓国とは背中を向けて付き合うほうがいい。
イメージ画像:写真素材 足成 (http://www.ashinari.com/2012/03/04-358625.php)