ラーメン屋『夢を語れ埼玉』が改名した『道の途中』で食べてみた結果

  by クドウ秘境メシ  Tags :  

人気ラーメングループ『夢を語れ』といえば、ラーメン二郎インスパイアのラーメン屋として高い評価を得ている存在だ。ラーメン二郎が好きな人であれば食べた経験があるのではないだろうか。

『夢を語れ埼玉』は『道の途中』に店名変更

『夢を語れ埼玉』(埼玉県越谷市大里617-4)の店主が、客に対して不適切な対応をしたとしてインターネット上で炎上。『夢を語れ』グループは『夢を語れ埼玉』に対して屋号を外すように指示し、2023年5月1日現在、『夢を語れ埼玉』は『道の途中』に店名を変更して営業を続けている。実際に食べに行ってみた。

やや駅から歩くが遠すぎない

『道の途中』の店舗は、東武スカイツリーラインの大袋駅から徒歩10分ほどの場所にある。やや駅から歩くが、遠すぎるというほどでもない。

筆者が行ったのは昼12時ごろだったが、行列はなかったのでスムーズに店内へ入れた。店内に入ると元気で明るい感じの店主が出迎えてくれた。

木材メインの店内は居心地は良い

券売機でラーメン(税込900円)の食券を購入。水、レンゲ、ティッシュはセルフサービス。ウォーターサーバーから紙コップに水を注いでから着席。食券はカウンター上段に置く。

カウンター席のみで狭いが木材メインの店内は居心地は良い感じ。テーブルにはカラメにするための醤油タレが置いてある。

店主「ニンニク入れますか?」

ラーメンが仕上がると、店主が「ニンニク入れますか?」と聞いてくるので、ニンニク、野菜、脂の量を伝える。少なめ、増し、増し増し(有料)がある。

それらのルールについてはテーブルの側面に詳しく書かれているのでラーメンが仕上がるまでに覚えておきたい。今回は全増しにした。

普通のラーメンなのに超絶極厚豚

手渡されたラーメンは、全マシにしたもののメチャクチャ大量というわけではなく、いい感じに適量な印象。なにより驚いたのが豚(チャーシュー)の厚み。

ここまで極厚な豚はラーメン二郎でもラーメン二郎インスパイアでも稀ではないだろうか。豚ラーメンでもないのに、普通のラーメンで超絶極厚豚。凄すぎる。

平太麺として完成度高すぎる

野菜をかき分けて、奥底に沈む麺をサルベージ。最初からガッツリと麺をすする。うまい、うますぎる。ワシワシとした強めのコシがありながらも、硬すぎず、絶妙な硬度の仕上がりで心地よさバツグン。

平太麺は全面にスープと脂をたっぷりと纏(まと)い、ギュンギュン旨味を味覚へと運んでくれる。これ、平太麺として完成度高すぎる。かなり良き。

豚のクオリティはどんな感じか?

極厚の豚はしっかり温かく、パサつきある仕上がり。エキス少なめだが問題なし。豚を食べたらスープに浸し、また食べたらまた浸し、……を繰り返すことで豚断面からスープを吸収させつつ食べ進めることが可能。食べ応えありまくり。

ジューシーで柔らかい豚を求めている人にとってはマッチしない豚かもしれないが、筆者としてはコレはコレであり。スープがパサつきを補うから。

終始笑顔で自然体の接客

店主に「うまかったです」「また来ます」などと少しだけ会話をしたが、終始笑顔で接客も良かった。無理をして笑顔を作る必要はないが、その笑顔は自然体のような印象を受けた。

「屋号外し」はむしろ前進したといえるのでは

『夢を語れ埼玉』ではなくなり、『道の途中』となったこのラーメン屋。屋号を外された出来事に対して世間はネガティブな印象を持ってしまうかもしれない。

しかし、この高いクオリティのラーメンを作ることができ、店主が自由に展開していくことができると考えれば、むしろ前進したといえるのではないだろうか。個人的には「屋号外し」は厳しすぎる罰だと思うのは事実だが……。

道の途中にこんなステキなラーメン屋さんがあることは幸せだ。うまい。ごちそうさまでした!


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