一人暮らしの女性が知っておくべき危機回避のノウハウ

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相変わらず悲惨な事件が発生していて胸が痛い。今回の吉祥寺での殺人事件でも、被害者の女性が、もしこの知識を知っていたとしたら、あるいは命は助かったのではないかと思ったので、記事として紹介しておきたい。これを読まれた方はぜひお近くの若い女性に教えてあげていただければ幸いである。

 

報道によれば、今回の被害者の女性は被害に遭う直前に某コンビニに立ち寄っているらしい。ということで、やはりこれは『コンビニの法則』が発動していることが分かるのだ。一人暮らしの方は、朝早くから仕事に出かけ、夜も遅く帰宅することが多いだろう。当然、日々の食事は外食、あるいはコンビニ弁当となりがちである。ここに盲点があるのだ。

 

たとえば、一人暮らしの女性が帰宅途中にコンビニに立ち寄った場合、いったい何を買うだろう。まさか、一人暮らしの男性のようにエロ本、週刊マンガ雑誌、たらこパスタ大盛り、ネギ塩カルビ丼、焼きそばUFO大盛り、牛乳1リットルなどは買わないだろう。せいぜい、スイーツや小さなサイズの飲み物だとか、その程度である。女性を狙う悪い男どもは、そこに目をつけている。女性が購入した品物で、ターゲットが一人暮らしかどうかを判別しているのである。男と一緒に住んでいれば、当然に品物や量も変わってくるからだ。

 

こういう男たちは、コンビニを狩り場とも呼んでいると聞く。つまり、コンビニは、アフリカのサバンナの中にあるオアシスみたいなものなのだ。オアシスに水を飲みにきて、弱そうな草食動物を肉食動物が見定めて、群れから離れた頃合いをみて襲撃するのと同じである。その狩り場のコンビニで、「私は一人暮らしの女です」とメッセージを出せば、当然に男どもは食らいついてくる。しかし、多くの人はこれを知らない。だから、不用意に狩り場に近づいてしまう。では、どうするか。

 

基本的に、夜間に女性が独りでコンビニに行くのは控えるのが原則である。これまで大丈夫だったからといって、これから大丈夫である保証はない。なにせ、いつこういう男どもと出会するかは分からないからである。また、連中はターゲットを見定めたら中長期に渡って行動を確認する。数日、数週間に渡って、ターゲットの家までの尾行を継続し、帰宅と同時に電気がつく部屋を見定めるくらい朝飯前である。なので、買い物は休みの日にスーパーマーケットなどでまとめ買いをするのが基本である。

 

やむをえずコンビニで買い物をした場合、すぐにコンビニ袋をバッグの中にしまい込むことが重要である。「一人暮らしの女です」というメッセージ袋をぶら下げて暗い夜道を歩くなど厳禁。ましてや、スマホなどを弄りながら、あるいはイヤホンを耳に差し込みながら帰宅などもってのほかである。

 

夜間、エレベータに乗った時に、自分の住んでいる階数ボタンだけを押してはいけない。あなたが5階に住んでいて、エレベータが5階で止まったままになっていれば、5階にあなたが住んでいることを男どもに教えてあげることになる。必ず違う階も押して撹乱するとともに、最後は必ず1階を押してエレベータを1階にまで戻しておく。カーテンはもちろん遮光カーテンが鉄則である。あなたが帰宅したと同時に5階の部屋の電気がつけば、あなたの部屋は男どもに特定されてしまう。

 

今回のように背後から忍び寄り、一気に刺された場合はどうしようもない感じもしないではないけれども、最終的には『異変に気づく感覚』に鋭敏になっておくというのが最も重要である。この感覚は「なんか変」とか、「どうもあのチャラ男がこっちを見てる気がする」というような『なんとなくな感じ』でもたらされる。

 

このなんとなくそんな感じがするというメッセージを受け取ったら、その感覚に従うのが賢明である。怖いと感じれば遠慮なく110番する。彼氏や旦那がいれば「すぐに迎えにきて」と頼むのもいいだろう。身近に男手がなければ、上司や先輩などに電話してもいい。とにかく、絶対に独りにならないことが大切だ。

 

こちらが警戒していることを相手に知らせてやれば、面倒な相手からは距離を置こうというのは、動物も人間も同じなのである。とにかく、コンビニなどで「私は一人暮らしの女です」メッセージを出さないこと。これがまず最低限必要な心構えである。これ以上、不幸な事件が起こらないようにと祈りを込めて。

 

写真:フリー素材「写真素材足成」
http://www.ashinari.com/2008/11/06-010024.php

大学卒業後、大手電器メーカーに就職。現在は、自営業の傍ら、物書き目指して精進中。