保管にも宅配便往復にも使えるタフな段ボール箱「TOUGH BOX」は天才級の構造だった!

  by 古川 智規  Tags :  

春の引っ越しシーズンもそろそろ終わりだろうか。しかしすぐに片付ける当てのない段ボール箱はそのままというケースや、物入りの時期なだけにとりあえず段ボール箱に保管というケースもあるだろう。
汎用のもらってきた段ボールでもいいのだが、長期間保存するには見た目が悪い。帰省や旅行で箱を送る際にもそのようなケースでは荷物はまた自分のところに戻ってくるもの。つまり往復で使うという意味だ。
そこで、ふた付きでタフ、往復使えてそのままスマートに保存もできそうな段ボール箱を使ってみたのでレビューする。

紙製品のプロフェショナルであるマルアイが製造販売するTOUGH BOX(タフボックス)は、一見するとただの段ボール箱だ。しかし組み立てると今まで見たこともない構造で、一切のテープやステープラーは使用しない、段ボールだけで作られた箱だ。
写真は最大A3サイズの白塗り「ドキュメント」で、他に茶色の「クラフト」やごみ箱仕様やファイルボックスもある。

ふたの部分も一体構造で広げれば1枚の「紙」に過ぎないので折り紙と同じ理屈だ。それゆえに組み立てに若干苦労するが、出来上がりを見るとその工夫と構造には感嘆する。「考えた人は天才かよ!」とつぶやかずにはいられない。写真はふたの部分だが、3辺が開放で1辺が箱と一体なので分離してどこかに行ってしまったということはない。保管する際にも必ずふたを閉めなければならないので、中身をきれいに保管することが可能だ。ふたがキチンと閉まるということは積み重ねてもOKということ。

元々は保管用で発送用ではない。しかしこれだけ分厚い段ボール箱で、ふたを閉めれば座ってもつぶれないタフさであれば発送しても全く問題はない。そこで東京都から福岡県まで宅配便で2つを発送した。中身はノートPCや撮影機材の精密機器類等で重量級だ。

あらかじめふたと箱側の部分にクラフトテープを貼っておけば、その上からテープ止めをすることにより、はがしても紙の部分がはがれずにきれいに開封できるし再閉鎖の際にも便利だ。

中身を取り出してみても特に目立ったダメージはない。ふたは上から3辺を全体にかぶせる方式で段ボールが二重になっているで、きっちりとはまるなかりか、密閉性が良く空気がサイドの取っ手から勢いよく出ていくくらいだ。

これにまた荷物を詰めて、東京都まで送り返した。ちょうど雨が降っていて箱が多少濡れていたが、乾くと元もままで箱を再利用して普段は使わない機材等を入れて保管しておくのにちょうどよく、耐荷重もあることから複数を積み重ねても下の箱がつぶれる心配もない。
わざわざお金を出して段ボール箱を買うのはちょっとと思われるかもしれないが、往復使えて後々の保管にも使えるスマートな箱があればインテリアを壊すことなく部屋で積んで置けるのは重宝以外の何者でもない。狭い部屋での荷物は上に行くしかないのだが、後で下の方を地層よろしく「発掘」するときにも取っ手やふたがあることがありがたく感じるはずだ。収納スペース確保のためにはなくてはならない箱であった。

※写真はすべて記者撮影

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