ONE N’ ONLY、初主演映画で「青春を感じてほしい!」 映画『バトルキング!!-We’ll rise again-』公開記念インタビュー

  by ときたたかし  Tags :  

TikTokの動画総再生回数2億回超え、フォロワー数は日本人音楽アーティスト1位となる510万人を突破(2023年1月20日時点)など、人気&実力を兼ね備えた今、もっとも勢いのあるアーティストONE N’ ONLY(ワンエンオンリー)が初主演を務めた映画『バトルキング!!-We’ll rise again-』が公開中です。

アクションあり、歌あり、ラップあり、ダンスありのONE N’ ONLYの魅力が盛りだくさんのパワフルな作品で、観る者の胸を熱くさせ、応援したくなる青春ムービーに仕上がっています。その公開を記念して、メンバーにお話をうかがいました!

■公式サイト:https://battle-king.com/ [リンク]

●公開おめでとうございます! みなさんにうかがいますが、出演が決まった時いかがでしたか?

山下永玖(以下、山下):とてもうれしかったです。しかも初主演でしたし、毎日メンバーと一緒にひとつの作品を作れることって今後もうないのかなと思うくらい、一生に一度の作品にもなるのかなという思いもあったので、全力で役に向き合ってひとつの物語を作ろうという意気込みでした。

●ヤンキー役はいかがでしたか?

山下:実際に僕たちはヤンキーだったことはないので(笑)、そういう役作りというものが難しかったのですが、そこへのプレッシャーもありながらもメンバーと一緒に映画に出演できるうれしさのほうが大きかったですね。

沢村玲(以下、沢村):ONE N’ ONLYが主演というありがたいお話は、本当にできるかどうかわからないようなレベルのお話だったので、まずうれしかったことを覚えています。今回監督に言われたことですが、この物語のキーパーソンだから、ちょっと凹凸をつけて役を演じてほしいと言われて、そういうことを話し合いながら、試行錯誤しながらできたのかなと思っています。

●メンバー全員、6人の主演はいかがでしたか?

沢村:6人での主演は、うれしかったです。ひとりの現場に行くといつも話しているメンバーがいないので、メンバーがいるというだけでだいぶ心強かったです。そういう想いは普段いろいろな現場で感じているので、そういう意味でも6人で主演ができてよかったです。

関哲汰(以下、関):ONE N’ ONLYをフォーカスしてONE N’ ONLY全員で今回の作品に臨ませていただけたことは、とてもうれしかったです。普段はダンスを高め合ったり、音楽で高め合ったりしているところを、今回は作品を通して意見や考え方を共有する作業だったので普段のグループ活動ではなかったんです。また違う視点でメンバーの考え方が知れたり、新しい発見もありました。今後のONE N’ ONLYにも大きな影響を与える作品だなと、撮影しながらも思っていました。

●新しい発見は素晴らしいことですね!

関:みんな自分の役について熱意を持って考えていたりしたので、そういう熱い部分を見て自分もこうしようとか思えるようになりました。また、自分たちに合った役をいただいたので、ちょっと自分たちに近いテイストであることのやりやすさはあったなと思います。あとは、監督に素で演じていいと言われていたので、それもやりやすかったですね。

高尾颯斗(以下、高尾):このお話をいただいた時は本当にうれしくて、グループ全員が出る映画ってなかなかないと思うんです。最初はびっくりしましたが、どういう作品になるのかなと想像したりして(笑)。いろいろな期待が膨らみましたが、まさかのヤンキーもので、そこに自分たちの歌やダンスが絡んで来るという展開で、本当にいい作品になるなって台本をもらった時から思いました。いろいろなことが重なり、喜びが大きかったです。

●貴重な体験と言えそうですよね。

高尾:僕自身も演技の経験がなかったですし、こういうヤンキーものにあこがれがあって好きだったし、一度はやってみたいなと思っていたので最初やれるとわかった時は、すごくうれしかったですね。作品もメンバーと共演で実の弟とも共演と、いろいろなことが重なり、貴重な経験になりました。

草川直弥(以下、草川):このお話を聞いた時にすごくうれしかったですし、もともと芝居がすごく好きだったので、かつ大好きなメンバーと一緒に作品を作り上げることは当たり前じゃないので、ありがたいことだなと思いました。本当にどういう作品になるのかめちゃくちゃ楽しみで、脚本を読んでみたらヤンキーものであり、友情もあり、みんなといるシーンはそれほど多くなかったのですが、その中でもあった練習のシーンの時に、学校に一緒に通っていたらこんな感じなのかなって。青春をめちゃくちゃ思い出したというか、すごく楽しかったですね。

●完成した映画の感想はいかがでしたか?

草川:みんなとのシーンが多くなかったので現場で観ていないシーンも多く、スクリーンで初めて観た時に、源二郎一派の仲の良さがすごく伝わってきたし、メンバーそれぞれの個性、性格も入っていて、観ていて面白かったです。真剣なシーンではひとりの役者として役に入り込めていて、こういう顔もできるのかと、自分の発見もめちゃくちゃありました。

上村謙信(以下、上村):グループ6人全員で同じ作品で主演をやるということは、グループとして挑戦したいことのひとつだと思っていたので、今回お話をいただけてうれしかったですし、ONE N’ ONLYを起用していただけて、とても光栄でした。自分も含めて今後俳優として演技もやっていきたいと思っているので、それに向けての大きな一歩かなと思いました。演技や、それこそアクションも初めてやらせていただいたのですが、いろいろ学ぶことが多かったですね。

●グループとして、大きなステップになりますよね。

上村:撮影中だけでなくワークショップの時から監督と一緒に作り上げていったので、すべてがどこを切り取っても青春だなとも思いました。いつもはライブで歌って踊ってラップしてというアーティストという一面でやらせていただいていますが、こうして俳優としてONE N’ ONLYらしいというか、ひとりひとりが役に共通している部分もあるし、全然違う部分もあるのですが、楽しい時間を過ごさせていただきました。

●アクションも見ものですが、撮影中大変だったことは何ですか?

山下:難しかったのは、ヤンキーとアクション、ですかね(笑)。普段の僕自身が「ついて来いよ!」というタイプではないので、役の中では男らしい感じだったので、そこは難しかったです。アクションも初めてだったので、角度によっては当たっていないように見えてしまう。本当に当たっているように見せるためのアクションがとても難しかったです。でも、アクションは大好きだったので、実際にやってみたかったんです。上手くキマった時はめちゃくちゃ気持ちよくて、達成感がありました。

沢村:僕もアクションシーンは、ものすごく苦戦しました。というかできないことのほうが多かったので、それが一番ですね(苦笑)。アクションシーンは当てちゃいけないので、緊張しましたし難しかったのですが、良いシーンを監督が切り取ってくれて、まわりのメンバーたちの雰囲気や、がむしゃらさがいいものを生んだのかなと思っています。あと僕の役について、今は真面目だけれど昔は不良という二面性をどうしようかという話は、ずっと監督としていて、そこが難しかったですね。

関:みんなと一緒になりますが、アクションが本当に難しかったですね。自分だけのペースでできないというか、相手との間合い、呼吸、タイミングがすごく大事なので、意外と自分が成功したと思ってもカメラが追い切れていなかったり、メンバーとの息が合っていなかったり、ウソ臭くなってしまうんです。パンチは教えていただいてわかったのですが、蹴りは練習したのですが、足の柔らかさが要るので本当に難しいですね。家でずっと空気を蹴って練習しました。

高尾:僕は兄弟愛が強い役で、弟が警察に連れていかれるシーンがあるのですが、これは現実には経験したことがないので、感情を移入するのが最初は難しかったと感じました。これは台本をもらった時から思っていて、でもシチュエーションが完成した場所で演技をしたら、実際の兄弟じゃなくて、役柄として兄弟の関係性で演じられたなと思うので、すごく達成感がありましたね。アクションではやられるシーンが多くて、痛みを表現することが難しかったです。やられる側の難しさですね。

草川:僕が5人に打ち明けるシーンがあるんですが、すでに5人は固まっていて、そこにひとりで行って自分の弱さも見せ、感情を爆発させるのですが、その後にすぐみんなと和解する、その感情の流れの作り方が難しかったです。映画ではよくある展開だと思うのですが、実際に演じてみると考えていたものとは違い、本当に苦労しました。自分としては勇気を出して言ったのですが、すぐ明るく変わるのがなかなか表現できませんでした(笑)。

上村:ヤンキー役で、アクションシーンも多かったので、ある意味、キャラクターは作りやすかったとは思うのですが、僕の演じた鞍馬は劇中で改心してゆく過程があり、どう表現してゆくかとか悩みましたね。馬鹿っぽくいってもいいですし、ちょっとかわいらしくてもいいかもなど、意外とそこの役作りが難しかったです。アクションも難しかったですが、演技として難しかった。でも、みんなとやっていくうちに役が固まっていったと思います。

●今日はありがとうございました。最後になりますが、ファンの方にメッセージをお願いします!

山下:この作品はめちゃくちゃ青春も感じられると思うので、青春を感じてほしいです!

沢村:アクションシーンが多くて、みんなが頑張っている姿がより青春を演出していると思うので、ぜひそこに注目してください。よろしくお願いします!

関:個性あるみんなの演技と、僕が歌っているところをぜひ注目してください!

高尾:すごく展開が早くて、見応えたっぷりな映画だと思うので、友情や青春いろいろなものを感じていただければと思います!

草川:この作品を観て誰かの背中を押せて、迷っていることがある方に決断できる勇気を与えられたらいいなと思います!

上村:男の友情もめちゃくちゃ美しいので、そこを楽しんでもらって、勇気と希望に満ちあふれてください。僕のラップシーンもよろしくね!

■ストーリー

「夢に向かって本気になるなんてバカらしい」と仲間たちとクラブへ入り浸り、喧嘩に明け暮れていた源二郎(山下永玖)は、ひょんなことから全国でも知られている名門アートスクールに侵入して設備を破壊する事件を起こしてしまう。校長の計らいで校内の清掃活動をすることで許されることになる。そこで出会った、ダンスに打ち込む少女、可乃(櫻愛里紗)。源二郎は可乃の誘いで、HIPHOP の DUET ダンスの練習相手を務めることになり、「本気で打ち込みたい!」と思い始めていた。そんな時、源二郎たちと対立する山縣虎太郎(森愁斗)との抗争が勃発!仲間たちの危機に自分の想いを抑え、戦いへ向かう源二郎。ようやく夢を見出した源二郎、そして仲間たちの運命は…

全国公開中

撮影=オサダコウジ
(C) 映画「バトルキング!!」製作委員会

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo